「週休3日」制度を利用する人の9割超、副業を実施 lotsful調査
パーソルイノベーション株式会社 lotsful Company(本社:東京都港区、lotsful Company代表:田中みどり)が運営する副業人材マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』は、副業に関する定点調査を四半期ごとに実施している。今回、2025年8月に実施した調査の結果が発表された。14回目となる今回は、週休3日制(所定労働日数を週4日にする制度)についても調査した。
調査概要
調査手法:インターネット調査(Fastask)
調査対象:全国の企業に勤める会社員 20~40歳代の男女
調査期間:2025年8月1日~8月4日
対象人数:670人
出典元:副業人材マッチングサービス『lotsful』、副業に関する定点調査(2025夏)(パーソルイノベーション株式会社 lotsful Company)
副業経験者、今後の副業意向ともに減少 平均副業月収は?
本レポートではまずはじめに、副業経験者の推移が報告された。直近半年間で副業を「実施した」と回答した人の割合は、前回調査(2025年5月)の42.2%から39.5%へ2.7ポイント減少している。また、今後副業を「実施するつもりだ」と回答した人の割合も、前回調査の51.8%から48.0%と、3.8ポイント減少。副業職種別に副業の実施率の推移をみると、特に営業職での減少が顕著で、前回調査の15.1%から9.1%へ6ポイント低下している。
続いて、副業経験者を対象に「副業で得た月あたりの平均収入」を報告。前回調査では、「20万円以上30万円未満」の回答が最多であったのに対し、今回は「10万円以上20万円未満」の回答が最も多く30.0%となった。
また、過去の調査結果と比較すると、平均副業月収が「10万円以上20万円未満」と回答した人の割合は、2024年5月調査の31.4%に次ぐ2番目に高い割合だった。
「週休3日制」4人に1人は制度があると回答 増えた時間で副業やリスキリング
本レポートでは参考データとして勤務先における「週休3日制」の有無と利用状況に関する調査結果も報告されている。「制度はなく、導入予定もない」が最多の53.4%となり、半数以上が今後の導入予定もないことがわかった。一方「制度がある」との回答は全体の25.1%となり、新しいはたらき方が徐々に浸透しつつある様子もみられている。
さらに、勤務先における週休3日制の導入・利用状況と、副業経験の関係について、クロス集計の結果を報告。「週休3日制があり、自分も利用している」と回答した人の93.3%が、直近半年の間に副業を実施していることが明らかになった。また、週休3日制で増えた余暇時間をどのように使いたいかをたずねた項目では、全体では「趣味・余暇の充実」が最多に。しかし、副業経験者は「副業に取り組む」「スキルアップ・学び直し」の回答比率が全体よりも高い傾向が見られた。
まとめ
副業経験者や副業意向には減少傾向がみられたものの、週休3日制の利用者では9割を超える人が副業を実施していた。新しいはたらき方の浸透が、副業意向の高まりに影響する可能性が示唆されたといえるだろう。
副業経験者の場合は週休3日制の導入・利用によって増えた時間を、副業やリスキリングに充てたいと考える人も多い。本レポートを、週休3日制の制度導入を検討する際の参考にしたい。











