情報システム業務のアウトソーシング、6割超が月20時間以上の工数削減 SmartHR調査
株式会社SmartHR(本社:東京都港区、代表取締役CEO:芹澤雅人)は、情報システム業務の一部をアウトソーシング(BPO:ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスに委託している企業の情報システム担当者327名を対象に、情報システムBPO(IT業務アウトソーシング)導入に関する実態調査を実施した
調査概要
調査名称:情報システム業務のアウトソーシング(BPO)導入に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年7月24日〜同年7月25日
有効回答:情報システム業務の一部をBPOサービスに委託している企業の情報システム担当者327名
出典元:
【SmartHRが「情報システム業務のアウトソーシング」実態調査】 62.7%が「月20時間以上」の工数削減を実現。今後は部門横断で「人事・労務・総務」とのスムーズな情報連携への期待も(株式会社SmartHR)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入
導入後、62.7%が作業時間を「20時間以上」削減することに成功
本調査ではまずはじめに「現在、情報システムBPO(IT業務アウトソーシング)をしている業務を教えてください(複数回答)」と質問。その結果、上位には「システム監視・運用(50.5%)」「アカウント管理・権限設定(44.6%)」「ヘルプデスク・問い合わせ対応(40.7%)」が挙がった。
続いて「情報システムBPOを導入した後、トータルで毎月削減できた作業時間を教えてください」との質問には「20~30時間未満(30.9%)」「30~40時間未満(17.4%)」が上位に。6割を超える人が、20時間以上の削減に成功していることが明らかになった。
BPO導入の効果と現状への不満
次に「情報システムBPOを導入して良かったと思うことを教えてください(複数回答)」と質問。「社内のIT業務全体の効率が向上した(43.4%)」「コスト削減につながった(40.1%)」「社内の人手不足を補えた(39.8%)」という結果となった。
反対に「情報システムBPOに対する不満や課題」についても質問。「社内の意図や業務内容を正しく理解していない(37.3%)」「業務品質にムラがある・ミスがある(35.2%)」「対応範囲が限られており、柔軟な対応ができない(30.6%)」などが複数回答によって挙がった。「特に不満はない(10.7%)」「わからない/答えられない(1.8%)」という回答は、わずかであった。
また「情報システムBPOの効果をさらに高めるために、今後連携が進むと良いと感じる部門・情報はありますか(複数回答)」と具体的な業務内容を質問。「勤怠・労務情報(49.5%)」「総務関連情報(備品・座席管理など)(45.3%)」「人事情報(入社・退社、異動など)(40.7%)」という結果となった。
まとめ
情報システムのBPOにより、月20時間以上の工数削減を実現する人が6割を超えることが可視化された本調査。一方で、不満や課題も浮き彫りとなった。同社は「属人化の解消や提携業務の効率化が実現された今、次の段階として従業員のライフサイクルイベントに応じたIT業務の自動化が重要になる」と解説している。
情報システムBPOの導入は課題感は残るものの、現状でも組織全体の生産性向上にも大きく寄与しているといえる。自社の状況を把握しながら、今後の導入や改善を検討する際の参考にしたい。














