「Z世代社員の育成」75%が難しさを実感 月刊総務調査
株式会社月刊総務(所在地:東京都千代田区、代表取締役:豊田健一)は、全国の総務担当者147名を対象に「Z世代(若手社員)の育成に関する調査」を実施した。
調査概要
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか、総務担当者147名
調査方法: Webアンケート
調査期間:2025年8月1日〜2025年8月8日
出典元:75%がZ世代社員のマネジメントに難しさを実感。主体性や責任感の弱さなどへの不満が高まる(株式会社月刊総務)
75%が難しさを実感する「Z世代社員のマネジメント」 Z世代の価値観の特徴は?
本調査ではまずはじめに、Z世代社員のマネジメントに難しさを感じるか質問。その結果「とても感じる(26.5%)」が、前回調査(2022年11月実施)より18.3ポイント増加したという。また「とても感じる」と「やや感じる」を合わせると75.0%と、高い割合を占めることが明らかになった(n=136/Z世代の人材を採用している企業)。
続いて、Z世代社員の価値観の特徴をたずねた項目では「ワーク・ライフ・バランス重視である」「効率重視である」「フレキシブルな勤務体制を重視する」が上位に挙がった。なお、Z世代社員のスキルの特徴としては「デジタルリテラシーが高い(57.4%)」を挙げる人が最多だった。
また、コロナ禍後に入社した層の傾向として「プライベート重視」、「コミュニケーションが苦手」を挙げる回答が目立った。
Z世代社員が会社に期待することと、Z世代社員への成長支援施策
次に、「Z世代社員がどんなことを会社に期待していると思うか」を質問。「ワーク・ライフ・バランスの確保(74.3%)」「給与や待遇の良さ(66.2%)」「働きやすい人間関係・組織風土(47.1%)」という結果となった。
若手社員の成長支援として、会社で実施している取り組みについては「OJT(63.3%)」「社内研修(51.7%)」「1on1ミーティング(44.9%)」が多かった。また、Z世代社員の育成において特に重視しているスキルは「主体性(61.8%)」「チームでの協働力(51.5%)」「コミュニケーション力(44.1%)」が上位に並んでいる。
組織内において、Z世代に期待することについても「自主的に学び・動くこと(59.6%)」が最多に。次いで「新しいアイデアや発想を出すこと(43.4%)」「将来のリーダーとして成長すること(34.6%)」が挙がった。
Z世代への不満と接し方や育成で気をつけていること
さらに、Z世代について不満に感じる点についての質問には「指示待ちで受け身な姿勢が多い(56.6%)」が最多に。「主体性や責任感が弱い(42.6%)」「組織ルールやマナーを軽視しがち(38.2%)」が続いた。
そうした中で、Z世代との接し方については「高圧的にならない(65.4%)」「プライベートに踏み込まない(61.0%)」「みんながいる前で叱らない(45.6%)」といった点に気をつけている人が多いことも可視化された。
Z世代の育成で気をつけていることとしては「指示の背景や目的もていねいに説明する(55.1%)」「失敗しても安心できる雰囲気をつくる(39.0%)」「自分で考えさせる問いかけを意識する(36.0%)」などが挙がった。
まとめ
多くの人が難しさを感じているZ世代のマネジメント。「主体性がない」「受け身」といった指摘が目立つ。しかし、同社は「その背景には、管理職世代の『フィードバック不足』もあると考えられます。管理職層には、具体的かつ建設的なフィードバックを行うスキルが求められています」と分析している。
若手社員へのフォロー体制と並行して、管理職層のスキルアップも行っていく必要があるといえるだろう。














