人事評価の不満「評価基準のあいまいさ」が最多 スマートキャンプ調査
スマートキャンプ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:林詩音)が運営するSaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」は、人事評価制度がある企業に勤める3622人を対象に、人事評価制度と人事評価システムに関する満足度調査を実施。企業における人事評価制度や人事評価システムの現状と課題を可視化した。
調査概要
タイトル:人事評価制度と人事評価システムに関する満足度調査
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:20〜60代 3622人(従業員:2655人、管理職:967人、システム導入従事者:708人)
調査期間:2025年9月5日〜9月19日
調査主体:BOXIL
出典元:評価対象者54%、評価者44%が人事評価制度に不満│システム導入には制度の見直しも考慮(スマートキャンプ株式会社)
※本アンケート結果は小数点以下2桁を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある
人事評価制度への不満 従業員は「結果」管理職は「運用」
人事評価制度への不満の理由を複数回答可で質問したところ、従業員と管理職ともに「評価基準があいまいで分かりにくい」が、従業員(765人、28.8%)、管理職(227人、28.8%)で最多となった。続く「不満の理由」は立場によって違いがあり、従業員は「結果」、管理職は「運用」に不満を抱いていることが浮き彫りになった。
続いて、人事評価システムの新規導入に携わったことがある708人を対象に導入時の課題について質問。複数回答で挙がった結果は「評価データの保管場所を統一したかった(234人、33.1%)」「アクセス権限の管理を効率化したかった(233人、32.9%)」「評価承認ワークフローを自動化したかった(207人、29.2%)」「評価シートの管理が煩雑だった(204人、28.8%)」「評価の回収・集計に時間がかかりすぎていた(183人、28.4%)」が上位に並んだ。
また、人事評価システムの導入に伴い「人事評価制度を見直す必要の有無」をたずねた項目では「必要だった」が61.0%と、過半数を超えた。
まとめ
人事評価制度に対して、従業員と管理職ともに「評価基準のあいまいさ」に不満を覚えていることが明らかになった、本調査。さらに、従業員は「結果」に、管理職は「運用」を不満とする傾向も浮き彫りになった。評価する人、される人、どちらにとっても基準があいまいであれば納得いく評価とはなりづらいだろう。
人事評価システムの導入にあたって、6割超が「制度見直しの必要性を感じた」と回答していることからも、大きな課題といえる。評価制度への不満は、エンゲージメントの低下や離職意向の高まりにつながる可能性も高い。制度の見直しの参考にしたい。














