業務の効率化、約8割が「個人の努力だけでは限界」 NSSスマートコンサルティング調査
NSSスマートコンサルティング株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:安藤栄祐)は、20〜50代の会社員を対象に「会社員が実践する業務効率化と業務改善の限界」に関する調査を実施した。
調査概要
調査期間:2025年10月1日~2025年10月2日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1009人
調査対象:調査回答時に20〜50代の会社員※と回答したモニター(※経営層を除くオフィスワークに従事する会社員)
調査元:NSSスマートコンサルティング株式会社
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:NSSスマートコンサルティング株式会社
効率化のために実践しているテクニック
本調査ではまずはじめに「日々の業務を効率化するために、あなたが個人で工夫して実践していること」について質問。その結果「業務の優先順位づけ・ToDo整理(56.1%)」「時間管理やタスク管理におけるツールの活用(28.8%)」「AIツールの活用(ChatGPTなど)(21.8%)」が上位に挙がった。
さらに、個人で工夫して実践していることについて「特にない」と回答した人以外を対象に「その工夫によって、どの程度効率化できていると感じるか」を質問。約8割が「とても効率化できている(13.0%)」「ある程度効率化できている(68.3%)」と回答している。
効率化によってできた時間は「本来業務(コア業務)に集中する(51.2%)」「後回しにしていたタスクを処理する(31.6%)」「新しいアイデアや企画の作成をする(25.9%)」という使い方が目立った。
業務効率化についての会社の対応は?
続いて「個人の努力だけでは業務効率化に限界があると感じることはあるか」と質問。約8割が「非常にある(27.4%)」「ややある(52.8%)」と回答した。
「非常にある」「ややある」と回答した人が限界を感じている点としては「ノウハウが属人化している(41.0%)」「業務量が多すぎてリソースが足りない(39.8%)」「同じ作業でも人によってやり方がバラバラ(39.6%)」などが多く挙げられている。
さらに「会社が業務効率化を“従業員任せ”にしていると感じることはあるか」とたずねた項目では、約8割が「非常にある(25.6%)」「ややある(52.1%)」と回答したことも明らかになった。具体的には「複雑な作業内容を改善しない」「ツール運用の丸投げ」「目標達成への不関与」などの声が寄せられた。
会社に期待する、効率化のための仕組みの整備とは?
本調査ではさらに「業務効率化を進めるには、個人の努力だけでなく会社として統一したやり方や仕組み(=標準化)の整備が必要だと思うか」と質問。約8割が「とても必要だと思う(33.6%)」「やや必要だと思う(51.1%)」と回答した。
続いて「会社が標準化を進めることで、期待する効果」をたずねた項目では「トラブルやミスの防止(48.5%)」「部署やチームをまたぐ業務の円滑化(34.7%)」「引き継ぎや新人教育の円滑化(34.6%)」との回答が上位に並んでいる。
また「会社として業務の“標準化”を進めるにあたり、どのような取り組みを導入してほしいか」と質問。「業務フローのマニュアル化・手順書作成(操作マニュアル・チェックリストなど)(43.4%)」「業務プロセスの可視化(フローチャート化・申請承認のプロセスマップなど)(38.4%)」「ルール・規程の整備(稟議ルール・顧客対応ポリシーなど)(34.5%)」という回答が挙がった。
まとめ
本調査では、多くの人が「業務の優先順位づけ」や「ツールの活用」などの業務効率化の工夫をしていること。その内の約8割が、一定の効果を実感していることが明らかになった。一方で「ノウハウの属人化」「業務量過多」「やり方の不統一」などを要因に「個人の努力だけでは限界がある」と感じる人も、約8割に及んでいる。
継続的な業務効率化を実現するためには、会社側が主体となって「標準化」や「仕組み化」が不可欠といえるだろう。「業務のマニュアル化」「プロセスの可視化」「ルール整備」など、導入してほしい取り組みも具体的な結果となっている。自社での取り組みの参考にしたい。














