「女性活躍」に約7割の非管理職女性が「疲れ」を実感 NTTビジネスソリューションズ調査
NTTビジネスソリューションズ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:木上秀則)は、女性活躍推進における新たな課題を把握するため、30~40代の非管理職女性を対象とした意識調査を実施した。
調査概要
調査機関:NTTビジネスソリューションズ株式会社
調査名称:女性活躍推進における「女活疲れ」に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年7月28日〜同年7月30日
有効回答:女性活躍推進の取り組みがある企業に勤める、30〜40代の非管理職(係長・課長補佐・主任・リーダー)の女性120名
出典元:非管理職女性の約7割が「女性活躍」に疲れを実感「性別を意識した発言」を約6割が経験、見えないバイアスの実態明らかに(NTTビジネスソリューションズ株式会社)
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある
約7割が「女性活躍推進」という会社方針・期待に疲れやプレッシャーを実感
本調査では冒頭で「あなたは、現在の仕事に対して「自分ならできる」という自信をどの程度持っていますか」と質問。80.8%の女性が現在の仕事に「自分ならできる」と自信を持っていると回答した。一方で、「会社の『女性活躍推進』という方針・期待に、疲れやプレッシャーを感じることがありますか」という質問に、65.9%が「疲れやプレッシャーを感じている」と回答している。
疲れやプレッシャーの主な理由としては「男性と同等以上の成果を求められるプレッシャー(38.0%)」「お手本となる女性管理職・先輩が少ない(35.4%)」「周囲からの過度な期待(32.9%)」といった回答が上位を占めた。
約6割が「性別を意識した発言」を経験
「上司または同僚から、性別を意識した発言(無意識のものも含む)を受けた経験はありますか」という質問には、55.8%が「経験がある」と答えた。その内の14.1%は「頻繁にある」と回答している。経験ありと回答した人に質問した「性別を意識した発言を受けた内容として当てはまるものを教えてください」には「『女性は細かい作業が得意だから』と業務を振り分けられたことがある」が44.8%で最多となった。
性別を意識した発言を受けた際の対応として「その場で指摘・反論する」と答えた人は10.4%にとどまり、61.3%が「特に何もせずに受け流す」と回答している。
なお、上司との1on1などの相談対応には68.3%が満足している一方で、今後「コミュニケーションの質を客観的に見直す仕組み(35.0%)」や「性別に関係なく能力を正当に評価すること(30.8%)」を期待する回答が目立った。
まとめ
女性活躍推進施策と当事者の温度差が浮き彫りとなった、本調査。会社の方針や期待にプレッシャーを感じる女性が多い中で、”無意識の思い込み”「案コンシャス・バイアス」の存在も見逃せない。「コミュニケーションの質の見直し」や「正当な評価の仕組み」など、具体的な支援に期待が寄せられており、改善の余地が多くあるといえるだろう。
女性の活躍を推進していくにあたっては、数値目標の達成や制度の整備にとどまらず、実態に則した環境や対応の改善に取り組むことが不可欠だ。心理的な負担がかかっていないか、不適切なコミュニケーションが行われていないかも含めて、企業にも当事者にとっても最適な形で推進していきたい。
参考:女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)(厚生労働省)














