「突然の退職」の影響「業務負担の急激な増加」が最多 ミイダス調査
ミイダス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:後藤喜悦)は、退職代行サービスを利用された企業の人事担当者100名と、実際に退職代行サービスを利用したことのある100名を対象に「突然の退職」を経験した企業と利用した従業員に対する意識調査を実施した。本調査は、企業側、従業員側のそれぞれの本音を調査することで背景を探り、企業と従業員双方にとっての改善につながる示唆を得ることを目的としたもの。
調査概要
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年7月24日〜同年7月25日
有効回答:退職代行サービスを利用された企業の人事担当者100名、退職代行サービスを利用したことのある100名
出典元:ミイダス株式会社
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある
「退職代行サービス」での退職が及ぼす影響とは?
「Q1.退職者が退職代行サービスを利用したことについて、どの程度驚きがありましたか」との質問には「非常に驚いた(54.0%)」「やや驚いた(34.0%)」という結果だった。続いて「Q2.突然の退職は、通常の退職と比べてどのような影響がありましたか(複数回答)」と質問。「他の従業員の業務負担が急激に増加した(41.0%)」「退職手続きに通常より時間がかかった(39.0%)」「チームの士気に影響があった(28.0%)」という回答が挙がった。
退職代行サービスを利用した退職が発生した理由としては、従業員側・企業側ともに最多は「自分から退職を言い出せる雰囲気ではなかった」だった。それぞれの割合は、従業員側が36.0%、企業側は41.0%となっている。
「突然の退職」を防止するために、必要な取り組みとは?
続いて「Q4.突然の退職を、どのような取り組みがあれば防止できたと思いますか(複数回答)」と質問。従業員側は「採用時のミスマッチを防ぐ仕組み(38.0%)」「入社後業務が円滑に進むような支援(オンボーディング)(30.0%)」が上位に挙げられている。企業側でもトップは従業員側と同様の「採用時のミスマッチを防ぐ仕組み(30.0%)」で、次いで「労働条件・職場環境の継続的な改善(30.0%)」が挙がった。
また、企業側に「Q6.今回の経験を踏まえて、今後強化したい人事施策はありますか(複数回答)」とたずねた項目では「採用選考時に職務内容をより詳しく説明する(39.0%)」「入社後業務が円滑に進むような支援を実施・強化する(オンボーディングの実施・強化)(38.0%)」「応募者のリファレンスチェックを実施・強化する(37.0%)」が上位に並んだ。
従業員側は「Q6.退職代行サービスを利用して退職した企業に対して、実施もしくは改善してほしい人事制度はありますか(複数回答)」と質問。「採用選考時に職務内容の詳しい説明(38.0%)」「企業の離職率や転職者の割合の開示(35.0%)」との回答が挙がっている。
まとめ
退職代行サービスを利用した退職が発生する背景には「採用時のミスマッチ」と「入社後の職場関係への不適応」があることが可視化された、本調査。突然の退職は、社内に大きな影響をもたらす。業務量の増加はもちろん、従業員が受ける精神的なダメージも決して小さくはない。
本改善に向けた企業側と退職者側の「意識の違い」も見受けられ、企業が従業員の価値観に寄り添って、対策を講じる必要があるといえるだろう。














