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ロート製薬、新たな働き方「ビヨンド勤務」導入 成長と社会への還元を支援

2025.10.21

ロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:瀬木英俊)は、社員一人ひとりが自らの意思でキャリアを描き、社会との接点を広げながら成長できる環境づくりを目的に、新しい働き方制度「ビヨンド勤務」を導入すると発表。本制度は2025年10月よりエントリーを開始し、2026年4月から運用を開始する。

複業を実践する社員の提案から制度化へ

「ビヨンド勤務」は、週3日または週4日の勤務を基本とし、残りの日数を複業や学び、社会活動、資格取得などに充てることができる勤務形態。社員が自らの意思で学びや挑戦に取り組み、その成長を社会へ還元することを、会社として後押しするものだという。

提案したのは、社外での複業経験を持つ社員を中心としたチーム。社内有志によるプロジェクトでの議論を通じて「成長意欲はあっても、時間や環境の制約により挑戦しにくい」という課題が明らかになり、社員・人事・経営陣の対話を経て制度化に至った。

同社は本制度について「単に勤務日数を短縮するものとしてではなく、新たに生まれる1日・2日を自己成長および会社・社会への還元に充てることを目的にしている」と解説。制度名の「ビヨンド(Beyond)」には「未来を見据え、自分の枠・働き方の枠を超えて成長する」という意味を込めたという。勤務時間や業務量、給与は勤務日数に応じて業務量を3/5または4/5に設定し、給与も同割合で算出する。

従来の「フレックス制度」も改訂

また、2025年10月には、これまでのフレックス勤務制度を改定した「コアなしフレックス制度」を導入。時間に縛られない柔軟な働き方を可能にした。育児や介護など、ライフステージに応じた働き方を希望する社員はフレックス制度。挑戦や学びを深めたい社員は、ビヨンド勤務と、目的に応じた働き方の選択肢を広げている。

出典元:社員発の新しい働き方制度「週3日/週4日勤務制『ビヨンド勤務』」を導入(ロート製薬株式会社)

まとめ

これまでも、さまざまな制度で社員の自律的なキャリア形成を支援してきた同社。そうした取り組みをさらに発展させるものとして、今回の「ビヨンド勤務」が導入された。社員が自らの意思で「学び」や「挑戦」を選択し、そこで得たものを会社や社会へと還元していくことを目指しているという。

働き方の多様化が進む今、企業として従業員や求職者にどのような選択肢を提示できるかが、企業の魅力のひとつともなっている。制度の新設や改善の際に、ぜひ参考にしたい。