年代ごとにシフトする「管理職の課題感」 ジェイック調査
企業向けの教育研修事業と採用支援事業を展開する株式会社ジェイックは、株式会社アスマークに調査委託した「年代別管理職の課題と組織に与える影響」に関するアンケート調査の結果を発表した。
調査概要
調査名称:「年代別管理職の課題と組織に与える影響」に関するアンケート調査
調査対象:経営者・人事担当者
調査機関:株式会社アスマーク
調査方法:Webアンケート
調査期間:2025年9月14日~9月18日
回答者数:400名(従業員50名以上の企業の経営者200名、従業員100名以上の企業の人事担当者200名)
出典元:「年代別管理職の課題と組織に与える影響」を調査(株式会社ジェイック)
20代・30代の若手管理職は「スキルへの課題感」が強い傾向に
本調査ではまずはじめに「年代別管理職の課題として感じるものを、2つ選択してください」と質問。その結果、20代・30代の若手管理職では「該当者なし(社内に20代・30代の管理職がいない)」を除き「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)(20代:24.5%/30代:23.8%)」が最多となった。
30代では「他部署・他部門との連携推進力(22.8%)」や「部下を動かすコミュニケーション力(20.3%)」といった、周囲を巻き込むマネジメントスキルへの課題意識が高い傾向が見られている。
年代が上がるにつれ、課題の焦点がシフト
40代管理職では「部下の強みを活かしたチームビルディング力(25.5%)」が最も多く、そのほか「部下を動かすコミュニケーション力(23.8%)」「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)(23.5%)」が上位に。
50代管理職では「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)(22.0%)」と「部下を動かすコミュニケーション力(21.8%)」が上位となった一方で「権限委譲を通じた部下育成(仕事を任せ育てる力)(13.3%)」や「部下のキャリア形成支援(12.8%)」など、後進育成に関する課題が他年代より高い割合となった。
60代管理職においても「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)(18.3%)」が最も多い結果となったが、そのほかの課題はすべて10%前後で拮抗している。
まとめ
本調査では約7割が「管理職の課題が組織に影響を与えている」と感じていることも可視化された。特に「業績の悪化」や「部下のモチベーションやエンゲージメント」への影響が挙げられており、管理職の課題解決が組織全体の成長へとつながる可能性が示唆された。
企業を取り巻く環境の変化に伴い、管理職に求められる役割も多岐にわたりマネジメントの難易度は高くなっている。そうした中で、本調査では管理職の中でも年代によって異なる課題感があることがわかった。マネジメント研修などの実施の際の参考にしたい。














