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「採用マーケティング」日本企業にも広がりの傾向 TalentX調査

2025.10.24

株式会社TalentX(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CEO:鈴木貴史)は、中途採用に関わる人事担当者219名(以下:採用担当者)を対象に「採用マーケティングに関する実態調査」を実施した。「採用マーケティング」とは、AIやテクノロジーとマーケティング戦略を駆使して採用候補者に対する自社の認知獲得、興味喚起、応募獲得、採用に至るまでアプローチする実践的アクションのこと。欧米では2013年頃から「採用マーケティング」が普及し、「人材紹介」や「求人広告」など外部に依存しない企業独自の採用力を高めている。

調査概要

調査名:採用マーケティングに関する実態調査
調査対象:従業員数500人以上の会社で働く中途採用に関わる人事担当者
有効回答数:219名
調査期間:2025年9月18日~9月19日
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社TalentX
出典元:採用マーケティングに関する実態調査(株式会社TalentX)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある

従来の採用チャネルの限界 各採用手法の実施状況は?

従来の採用チャネルの限界 各採用手法の実施状況は?

本調査ではまずはじめに「求人広告」や「人材紹介」以外の新たな採用手法の必要性について質問。その結果「強く感じる(39.7%)」「やや感じる(47.5%)」が、合わせて約9割と大半を占めた。

さらに、現在、実施している採用手法について質問。「リファラル採用(58.4%)」「SNSや動画(47.9%)」「採用オウンドメディア運用(43.4%)」「アルムナイ採用の実施(42.0%)」といった、採用マーケティング領域の実施割合が従来型の人材紹介や求人広告に迫っていることが可視化された。

採用マーケティング領域の予算が増加傾向 人材強化への期待も

採用マーケティング領域の予算が増加傾向 人材強化への期待も

続いて本調査では、前年比で予算増となった採用ツールやサービスについて質問。回答の上位には「RPO(採用代行サービス)(54.4%)」「採用MAサービス(51.2%)」「動画作成サービス(49.2%)」「オウンドメディア作成ツール(48.4%)」「ATS(採用管理サービス)(47.9%)」などが挙がった。採用マーケティング領域の予算が増加傾向にあることや、ツール活用と専門人材の掛け合わせニーズが高まりつつある様子がうかがえる。

また、採用マーケティングの知識・スキルを持つ人材確保を強化する必要性について「強く感じる(43.4%)」「やや感じる(44.3%)」との回答が約9割を占めたことも明らかになっている。

まとめ

人材獲得の激化が進む中で、「採用マーケティング」の実施や、そのための知識やスキルを持つ人材確保の重要性の高まりが可視化された、本調査。実際に、「採用マーケティング」は「人材紹介」や「求人広告」といった従来型の外部サービスによる採用の実施割合にも迫っている。

採用マーケティングの強化は、企業独自の採用力を高めることにもつながることから、今後さらに普及していくことが予想される。人材採用の施策の参考にしたい。