内定者への「オヤカク」実施企業への印象は? しゅふJOB総研調査
株式会社ビースタイル ホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、運営する調査機関『しゅふJOB総研』にて「オヤカク」をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を実施した。「オヤカク」とは、採用企業が内定者だけでなく、その親にも入社承諾の確認をとることの意。
調査概要
調査実施日:2025年9月18日~2025年9月30日
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:713名(※)
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計
出典元:内定者に「オヤカク」する企業に、親はどんな印象を持つ?/良い悪い言えない 52.5%(株式会社ビースタイル ホールディングス)
子どもの有無で変わる「オヤカク」実施企業への印象
本調査ではまずはじめに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にオヤカクという言葉を知っていたかを質問。その結果「言葉も意味も知っていた」と答えた人が8.1%だったのに対し「言葉も意味も知らなかった」は88.6%におよんだ。同研究所では2017年にも同調査(※)を行っており、その際も8割近くが「言葉も意味も知らなかった」と回答している。オヤカクという言葉については、広く浸透したというよりは知る人ぞ知る言葉として定着しつつあるようだ。
「もしあなたが就職活動中の新卒学生の親だった場合、オヤカクする採用企業に対してどんな印象を持ちますか」との質問には「良い印象」と答えた人が16.0%だったのに対し、「悪い印象」と答えた人は31.5%とほぼ2倍に。最も多い割合を示したのは「良い悪いどちらとも言えない(52.5%)」だった。
子どもがいる人といない人とで比較すると、子どもがいる人の方が「良い印象」と回答した人が多く、「悪い印象」という回答は減少。同研究所は「実際の親の立場としては、わが子の就職を心配する気持ちの方が強まる可能性がある」とみている。
参考:企業からのオヤカク、親はどう思う?~働く主婦にしゅふJOB総研が調査~ 印象「悪い」が「良い」の1.8倍 「オヤカク知らない」79.8% 「良い悪いどちらとも言えない」39.5%(株式会社ビースタイル ホールディングス)
まとめ
本調査結果を見ると「オヤカク」の実施については賛否が割れている状況にあることがわかる。そうした中、同研究所ではフリーコメントに寄せられた賛否それぞれの理由から「オヤカクを行うこと自体よりも、行う理由についてが重要だ」と分析。「ブラック企業かどうかが分かる」「親に確認をする以上、不当な解雇はできないと感じる」といったコメントや「親も巻き込むことで、辞退させにくくしている感じがする」という意見もあった。
「オヤカク」は、企業にとって内定者の辞退や早期退職の予防といった効果が期待できるともいえる。イマドキの新卒採用の傾向として、本調査結果を参考にしたい。














