5割超の企業が「正社員不足」、建設業は約7割 TDB調査
株式会社帝国データバンク(以下:TDB)は、全国2万3859社を対象に「雇用過不足」に関するアンケート調査を実施した。TDBは雇用の過不足状況に関する動向調査を2006年5月より毎月実施しており、今回は2026年1月の結果が公開された。
調査概要
調査期間:2026年1月19日~1月31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国2万3859社
有効回答企業数は1万620社(回答率44.5%)
出典元:人手不足に対する企業の動向調査(2026年1月)(株式会社帝国データバンク)
52.3%が正社員不足 業種別は建設がトップに
TDBの報告によると、2026年1月時点で正社員の不足を感じている企業は52.3%と、1月としては4年連続での半数超えを記録している。前年同月(2025年1月:53.4%)と比較すると1.1pt低下したものの、引き続き高水準での推移となっている。
正社員の不足を感じている企業の割合を業種別にみると「建設(69.6%/前年同月比-0.8 pt)」が最も高い割合を示している。次いで、ソフトウェア開発や情報処理サービスなどを含む「情報サービス(69.2%/前年同月比-3.3pt)」が続いた。6割を上回る結果となったのは「メンテナンス・警備・検査(67.4%/同+0.9pt)」「リース・賃貸(66.0%/同+0.1pt)」など、51業種中7業種だった。
非正社員の不足を感じている企業は28.8%で、前年同月から1.8 pt低下。1月としては2年ぶりに3割を下回った。業種別では「人材派遣・紹介(60.0%/前年同月比 -5.3pt)」で最も高く、2025年7月以来のトップだった。
一方で、これまで非正社員において人手不足が顕著だった「飲食店(58.6%)」「旅館・ホテル(44.0)」は3年連続で改善。非正社員の不足感は、改善傾向にあるとみられている。
まとめ
正社員の不足を感じる企業の割合は高水準を維持しているものの、非正社員については改善傾向がみられる結果となった。TDBの調査では「人手不足倒産」が2025年に427件発生し、3年連続で過去最多を更新したこともわかっている。
TDBは今後について、「現役世代の高齢化や引退も進む中、依然として正社員の人手不足割合が高水準で推移する」と見込んでいる。人手不足をいかに解消し、企業の存続と成長を実現させていくかが、引き続き大きな課題となるだろう。
こうした状況を改善していくためには、採用だけでなく、DX化やアウトソーシング、副業人材の活用など、業務効率や生産性を向上する取り組みも欠かせない。総合的な視点での改善を図りたい。
参考:人手不足倒産の動向調査(2025年)(株式会社帝国データバンク)










