転職エージェント利用者「求人詐欺経験アリ」約6割 CAREER FOCUS調査
株式会社CAREER FOCUS(本社:東京都新宿区、代表取締役:東田尚起)は、転職エージェントの利用経験がある男女500名を対象に、その利用実態と満足度に関するアンケート調査を実施。調査結果からは、転職市場の活況の裏に隠された「エージェント被害」とも呼べる深刻な課題が浮き彫りになった。
調査概要
調査名称:転職エージェントの利用実態と満足度に関するアンケート調査
調査対象:転職エージェントの利用経験がある全国の23歳〜58歳の男女500名
調査方法:インターネットによる定量調査
調査期間:2025年10月1日~2025年10月30日
調査機関:株式会社CAREER FOCUS
出典元:株式会社CAREER FOCUS
63%が経験した「聞いていた話と違う」
本調査では、入社後に「エージェントから聞いていた話と全く違う」と感じ、裏切られたと思った経験を持つ人が63%にものぼったことが報告されている。
入社後にギャップを感じた(=裏切られた)と回答した315名のうち、具体的な相違点として最も多かったのは「具体的な業務内容(42.9%)」。次いで「残業時間・休日出勤の頻度(39.7%)」「給与・賞与・評価制度(39.7%)」が同率で並んでいる。
回答者から寄せられた体験談を見ると「残業時間」「夜勤」「営業ノルマ」などについて、事前の説明と異なる実態があったことがうかがえる。
58%が経験したのは「エージェントの手数料稼ぎ」
続いて本調査では「エージェントの都合(ノルマ達成や手数料目的など)のために、希望しない求人への応募を強く勧められたり、内定承諾を急かされたりしたと感じた経験」について質問。「頻繁にあった(15%)」「たまにあった(43%)」との回答が 合計58%だった。
具体的な手口としては、内定承諾を急かすものが目立っている。求職者の希望を無視し、エージェント側のノルマ達成のために「数打てば当たる」式の応募を強要する事例も多数みられたという。
さらに「がっかりした」「プロ失格だ」と感じたエピソードとして、「キャリアの可能性を否定する言動があった」という声も多く寄せられた。
まとめ
転職エージェントを利用した人のうち63%が、入社後に「エージェントから聞いていた話と違う」と感じた経験をもつことが判明した、本調査。58%がエージェントのノルマや手数料(売上)目的と疑われる「応募の強要」や「内定承諾の催促」といった圧力を感じていた実態も浮き彫りになった。
求職者に正しく情報が伝わっていない場合、入社後の早期離職につながる可能性が高くなる。転職エージェント経由での採用を導入・検討する際には、自社の求人内容が求職者に正確に伝わっているかの確認が不可欠といえるだろう。











