約6割の若手社員が「勤務先に誇りを実感」 ALL DIFFERENT調査
ALL DIFFERENT株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は、社会人1~4年目の若手社員に対し意識調査を実施した。本調査では、若手社員が企業に対して感じる貢献意欲や愛着、すなわち「従業員エンゲージメント」に着目。エンゲージメントの構成要素の1つである「勤務先の企業で働くことに対する誇り」の現状を可視化した。
調査概要
ラーニングイノベーション総合研究所「ファーストキャリア調査(従業員エンゲージメント編)」
調査対象者:社会人1~4年目の就労者
調査時期:2025年8月1~27日
調査方法:調査会社によるインターネット調査
サンプル数:1793人(社会人1年目社員335人、社会人2年目社員405人、社会人3年目社員523人、4年目530人)
出典元:若手社員の58.2%が「勤務先に誇り」。入社年数が上がるにつれて減少傾向に| お知らせ |組織開発・人材育成(ALL DIFFERENT株式会社)
※各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして扱うため、分析の対象外とする
※構成比などの数値は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%とならない場合がある
勤務先企業に「誇り」58.2%が実感
本調査ではまずはじめに、勤務先企業で働いていることに「誇り」を感じるか質問。その結果「感じる(18.6%)」「やや感じる(39.6%)」を合わせて、58.2%の若手社員が勤務先企業に「誇り」を感じていることが明らかになった。
続いて、勤務先企業で働くことへの「誇り」を、社会人1~4年目の社会人歴別に分析。すると「誇り」を感じる人の割合は「感じる」と「やや感じる」を合わせて「社会人1年目:68.0%」「社会人2年目:61.2%」「社会人3年目:58.6%」「社会人4年目:49.2%」と、社会人歴が長くなるにつれて減少した。
勤務先企業への「誇り」は勤続意向とも相関
さらに、勤務先企業で働くことへの「誇り」と「勤続意向」の関係性について分析。「誇りを感じる」と回答した人のうち、勤務先企業で働き続けたいと「思う」と回答した割合は57.1%だった。「どちらかといえば思う(33.9%)」も含めると、勤務先企業で働くことに「誇り」を感じる人の9割以上が、勤務先企業で働き続けたいと感じていることがわかった。
一方、勤務先企業への誇りを「感じない」と回答した人では、勤務先企業で働き続けたいと「思う」と回答した割合は3.3%だった。働き続けたいと「思わない」は69.3%と、高い割合を占めている。
まとめ
本調査ではこのほか、勤務先企業で働いていることに誇りを感じる人ほど組織への主体性を発揮していることや、知識・スキル強化への努力をする傾向があることなども明らかになっている。また、安心して発言できる雰囲気や環境が整っている職場ほど、勤続先企業へ「誇り」を感じる傾向にあることも報告された。
こうした調査結果から、若手社員が誇りを持てるような取り組みは、組織の活性化と持続的な成長へとつながっていくと考えられる。組織開発・人材育成の支援を行う同社は「「自分の行動が、企業の成長・拡大に寄与できている」と感じられる取り組みを行うことで、勤務先企業への誇りにつながるでしょう」とコメントしている。
また同社は、若手社員に対する取り組みとして、自分の業務が組織にどのように貢献しているのかを知れる機会や環境を提供することや、成長意欲を向上させるフィードバックの実施を推奨している。人材定着について、現状や課題を見直す際の参考にしたい。














