女性の「働き方」20代・40代の後半に「曲がり角」? クラシエ調査
漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品株式会社は、20~75歳の女性2,800人(各年齢50名)を対象とした「女性の身体の曲がり角に関する調査 ~働き方篇~」を実施した。
調査概要
実施時期:2025年5月30日~6月2日
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の20-75歳の女性2800人(各年齢50名ずつ/年代別の人口構成比に合わせて回収)
調査委託先:株式会社 H.M.マーケティングリサーチ
出典元:クラシエ薬品株式会社
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある
働き方における曲がり角は「26~27歳」「46~47歳」
本調査では20~75歳の女性2800人を2歳刻みに分け、働き方に関して2~3年前と比べて「変化を感じる」と回答した人が多い年齢を「曲がり角」と定義。その結果、26~27歳には最初かつ最大の曲がり角が訪れ、その後46~47歳にも曲がり角が訪れることが明らかになった。また60歳以降では定年退職を機に働き方に変化を感じている可能性があるという。
続いて、2つの曲がり角世代が「変化を感じる」と回答した項目について分析。26~27歳では「ワークライフバランスをより重視するようになった(67.8%)」が、46~47歳では「仕事後の疲労感が増えた(74.7%)」がそれぞれ最も高い割合を示したことが報告された。
また、2つの項目について世代間で比較した結果、40代から「ワークライフバランスをより重視するようになった」が減少。40代半ばに「仕事後の疲労感が増えた」がピークになることがわかったという。
ライフステージごとに変化する「女性の働き方に影響を与える要素」とは
次に、働き方に影響を与える要素を「職場環境」「家庭環境」「体調変化」の3つに分けて分析。その結果、年齢を重ねるにつれて、働き方を左右する要因が変化していくことが明らかになった。特に30代では「家庭環境」に関する項目が、50代では「体調変化」が働き方により影響していることがうかがえる。
また、具体的な選択項目の上位回答について年代別に集計。20代は主に職場環境が、20代後半から40代前半にかけて徐々に家庭環境の項目が上位に並んだ。40代後半からは再び職場環境が挙げられており、50代では健康面に加え、徐々に「家族環境の変化」も見られている。
まとめ
女性の働き方に影響を与える要素は、ライフステージごとに変化していることがわかった。そうした中で、働く女性が最も変化を感じるのは20代と40代の後半だということが可視化された。就職や転職、昇進といった職場に関する要素が影響しやすい20代から、30代では徐々に出産・子育てを経験する人が増え、40代から50代に向けて健康面による影響が強まっている様子がみられている。
女性の活躍を推進していく上で欠かせないのは、こうしたライフステージの変化に対するサポートだ。「女性」という性別に対する画一的なサポートではなく、それぞれが持つ背景や年代ごとに異なる課題に寄り添ったサポートの整備が求められているといえるだろう。














