会社員の半数が給料に不満、昇進意欲は40代より20代が高い傾向 事業家集団調査
株式会社事業家集団(本社:東京都千代田区、代表取締役:田辺由美子)は、①20代の会社員/②40代の会社員を対象に「昇進と副業の意識」に関する調査を実施した。
調査概要
「昇進と副業の意識」に関する調査
調査期間:2025年9月30日~2025年10月2日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1017人(①508人/②509人)
調査対象:調査回答時に①20代の会社員/②40代の会社員と回答したモニター
調査元:株式会社事業家集団
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:株式会社事業家集団
約半数が「給料が見合っていない」と回答
本調査では「今の役職に対して給料が見合っていると思うか」との質問に対して、一般社員(メンバー)/管理職以外の役職、管理職ともに、約半数が「あまり思わない」「まったく思わない」と回答したことがわかった。
「給料が見合っていないと感じる理由」として、一般社員(メンバー)/管理職以外の役職では「業務量が多いから(50.9%)」「同業他社の同じ役職と比較して低いと感じるから(27.4%)」「労働時間が長いから(27.0%)」との回答が多く寄せられたという。
また、管理職では「同業他社の同じ役職と比較して低いと感じるから(61.0%)」「業務量が多いから(56.1%)」「部下や同僚の給料と比較して差が無いと感じるから(43.9%)」との声が多いようだ。
管理職への昇進意欲 20代の方が高い傾向に
続いて本調査では「現在の職場で管理職になりたいと思うか(※現在管理職の方は、管理職でなかった場合を想定して回答)」と質問。その結果、20代では「とても思う(16.1%)」「やや思う(22.1%)」との回答が4割近くに。一方で、40代では「とても思う(6.1%)」「やや思う(20.8%)」は3割未満にとどまったという。
「管理職になりたいと思う理由(※現在管理職の方は、管理職でなかった場合を想定して回答)」を尋ねる項目では、20代、40代ともに「収入を上げたいため(67.0%/75.2%)」「キャリアアップのため(52.1%/46.0%)」「裁量権がほしいため(20.1%/24.1%)」との回答が上位に並んでいる。
逆に「管理職になりたくないと思う理由(※現在管理職の方は、管理職でなかった場合を想定して回答)」を尋ねる設問でも、上位の回答は20代、40代ともに同じ項目がならび「責任が重くなるため(57.0%/59.1%)」「業務量が増えるため(39.2%/42.7%)」「ワークライフバランスを守りたいため(33.4%/41.9%)」であった。
まとめ
本調査では、約7割が昇進より副業に魅力を感じていることも判明している。管理職になりたくない理由として責任感や業務量の増大を懸念する声が多く寄せられており、自分の裁量で収入を得られる副業の方が支持されていると推察される。
若年層を中心に副業に積極的な姿勢が示されたことも報告されており、会社員の価値観が従来の「昇進=安定」「役職=成功」といったものから変わりつつあると言えるだろう。現在の給与への満足度の低さも影響している可能性が高い。従業員の昇進意欲を高めるには、給与や待遇面、業務負担の見直しなどに取り組んでいく必要がありそうだ。














