求職者の8割が「採用動画」を視聴、求められる動画とは　moovy調査

株式会社moovy（本社：東京都渋谷区、代表取締役：三嶋弘哉）は、直近1年間で就職・転職した20代から40代の345名を対象に、採用動画のトレンドに関するアンケート調査を実施した。なお、事前のスクリーニング調査では、直近1年で就職・転職をした人の約8割が「採用動画を1本以上視聴した」と回答し、採用動画が広く活用されている実態も明らかになったという。今回は、その視聴経験者345名を対象とした調査となっている。

調査概要

調査名称：採用動画のトレンド調査2025
調査主体：株式会社moovyによるインターネット調査（ジャストシステム社『Fastask』利用）
調査期間：2025年9月18日〜同年9月27日
有効回答：直近1年間で就職活動・転職活動の経験があり、採用動画を1つ以上見たことがある20代〜40代の345名
出典元：【採用動画トレンド調査2025】採用動画は「認知から内定承諾段階にまで」効果あり！求職者の8割以上が見る時代（株式会社moovy）
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

世代によって異なる「採用動画を視聴する場所」　

「採用動画を視聴した場所」の1位は「YouTube（41.2％）」。2位が「採用サイト・ホームページ（40.3％）」となり、各種SNSは30％程度だった。同時に、世代によって視聴場所が異なる傾向もみられている。20代では「X（旧Twitter）」が34.5％まで伸び、30代では「採用サイト・ホームページ」が46.4％、40代では「YouTube」が47.7％という結果だった。

比較検討・応募段階での視聴が多い

続いて“動画だからこそ見たい”内容と”実際に見た”内容に関する回答を比較。特に「1日の流れ（8.7pt）」「職場の雰囲気（4.0pt）」「入社理由・決め手（2.9pt）」について、供給に対してニーズが上回っている状態にあることがわかった。

同社の報告によると、特に20代では「仕事紹介・やりがい」や「会社・事業紹介」などの仕事面の関心が高く、30代以降になると「職場の雰囲気」や「オフィスツアー」などの働く環境面の関心が高い傾向にあるという。

なお、採用動画を視聴したタイミングについては「比較検討段階（58.0％）」「応募段階（49.3％）」が上位に挙げられた。

まとめ

採用動画を視聴する場所や求めている動画の内容に、年代によって差がある実態が明らかになった。対象を「求職者」とひとまとめにせず、誰に届けたいか、ターゲットを明確にした採用動画の制作・発信が求められる時代といえる。

求職者の多くが「比較検討段階」や「応募段階」で採用動画を視聴していることからも、応募や内定承諾の判断材料として活用されているケースは多いようだ。より自分ごととしてイメージがしやすくなる動画を提供することの重要性が感じられる。既存の動画の視聴状況や採用の実情の検討の際に、本調査結果を参考にしたい。