ビジネスマナーの視点から気になる他人の行動「深夜や早朝の連絡」が最多 エン調査
エン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:越智通勝)は、運営する総合転職サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「ビジネスマナー」についてアンケートを実施した。
調査概要
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『エン転職』を利用するユーザー
調査期間:2025年9月1日~9月30日
有効回答数:1435名
出典元:「ビジネスマナー」に関する意識調査 ビジネスマナーとして気になる周囲の行動、トップは「深夜や早朝の連絡」。 普段から気をつけている行動は「社外の人に対して上司や先輩を呼び捨てにする」が最多。(エン株式会社)
ビジネスマナー「必要」が98% その理由とは
本調査では「仕事を円滑に進める上でビジネスマナーが必要だと思いますか?」との質問に、98%が「必要(必要:74%、どちらかと言えば必要:24%)」と回答。必要だと思う理由としては「相手に敬意を示し、信頼関係を築くため(77%)」「円滑なコミュニケーションを図るため(68%)」が上位に並んだ。
また、ビジネスマナーの中で“重要”だと思うものとしては「挨拶(85%)」「言葉遣い(敬語)(82%)」「報告・連絡・相談(76%)」との回答が多かった。
一方でビジネスマナーが「あまり必要ではない」「必要ではない」と回答した人に理由を質問。「形式的なルールが多いと感じるため(50%)」「マナーを守ることがストレスになる場合があるため(46%)」「マナーを重視することで逆にコミュニケーションが取りづらくなるため(43%)」という回答が目立った。特に“不要”だと思うものについては「上座・下座(会議室・エレベーター・タクシーなど)(56%)」が最多だった。
5人に1人が指摘を受けた経験有 気になるビジネスマナーは「深夜や早朝の連絡」
続いて「ビジネスマナーについて、社内外の人から指摘を受けたことはありますか?」と質問。5人に1人(22%)が「ある」と回答したことがわかった。指摘を受けたビジネスマナーとしては「言葉遣い(敬語)(42%)」が多かった。
反対に、周囲の人の行動でビジネスマナーとして気になるものには「深夜や早朝などにメールやチャットを送る(55%)」「社外の人に対して、上司や先輩を呼び捨てにせず“さん付け”で呼ぶ(45%)」「メールやチャットツールでフランクな表現を使用する(!、…、笑 など)(41%)」という結果になった。
また「普段ビジネスマナーとして気をつけている行動」としては「社外の人に対して、上司や先輩を呼び捨てにする(「さん付け」で呼ばない)(59%)」がトップに挙げられている。年代別の分析では、20代のみ「深夜や早朝などにメールやチャットを送らない(65%)」が最多だった。
まとめ
ビジネスマナーに関する実態が明らかになった本調査。多くの人が仕事を円滑に進める上で必要だと感じている一方で、指摘を受けた経験や、周囲に対して気になるビジネスマナーがある人も多いようだ。
本調査ではビジネスマナーの学習方法についてもたずねており、最多の回答は「上司・先輩から教わった」だった。ビジネスマナー研修のような形ではなく、OJTで教育していくことが昨今では主流となっていることがうかがえる。
そもそも「マナー」は「プロトコール(国際儀礼・公式マナー)」に代表されるように、文化や世代によって異なる価値観を持つ者同士が、互いに気持ちよく過ごすために作られたものだ。一方で、ビジネスシーンではデジタルツールの使い方など時代の進化で誕生したものなどを、既存のマナーに当てはめながら模索して作られたという側面がある。「なぜこういうマナーになったのか」という原点を参考にしながら、新時代にふさわしいマナーを身につけたい。









