防犯カメラへのサイバー攻撃の脅威、管理担当者の9割超が実感 キヤノンMJ調査
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:足立正親)は、ネットワークカメラ・監視カメラシステムの選定・導入・運用管理に携わる情報システム部門・セキュリティ部門の担当者111名を対象に、防犯カメラのセキュリティ対策に関する実態調査を実施した。
調査概要
調査名称:ネットワークカメラ・監視カメラシステムのセキュリティ対策に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年10月15日〜2025年10月16日
有効回答:ネットワークカメラ・監視カメラシステムの選定・導入・運用管理に携わる情報システム部門・セキュリティ部門の担当者111名
出典元:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある
94.6%が「サイバー攻撃などのセキュリティリスク」の高まりを実感
本調査ではまずはじめに「Q1.あなたは、ネットワークカメラや監視カメラシステムを含むIoT機器の管理において、サイバー攻撃などのセキュリティリスクの高まりを感じますか」と質問。その結果「非常に感じる(46.8%)」「やや感じる(47.8%)」との回答が寄せられ、合わせて94.6%がリスクの高まりを実感していることが明らかになった。
「情報不足」「知識不足」など多岐に渡る課題感
具体的な課題としては「セキュリティ対策の適切な評価基準が不明確である(64.8%)」「製品の脆弱性に関する情報が不足している(43.8%)」「ファームウェアのアップデート管理が煩雑である(37.1%)」などが寄せられている。評価基準の不明確さをはじめ、多岐にわたる課題があるようだ。
91.9%が「導入コスト」より「セキュリティ対策」を重視
続いて、ネットワークカメラや監視カメラシステムの選定において重視する要素について質問。「価格・導入コスト(58.6%)」「セキュリティ機能・対策の充実度(50.5%)」「ベンダーの信頼性・ブランド力(42.3%)」「製品の性能・機能(42.3%)」などが挙げられた。
さらに、ネットワークカメラや監視カメラシステムの選定・導入を決定する際のセキュリティリスクへの対策を質問。「重要な要素として重視(54.1%)」「最優先で重視している(27.0%)」「ある程度重視している(15.3%)」と、96.4%が重視していることが可視化された。
本調査では、ネットワークカメラや監視カメラシステムの選定・導入において「セキュリティ対策の充実度」と「導入コスト」のどちらを優先するかも質問している。結果、「セキュリティ対策を優先する(35.1%)」「どちらかといえばセキュリティ対策を優先する(56.8%)」という回答が挙がった。コストがかかっても、セキュリティ対策の充実を求める傾向にあることがわかった。
まとめ
ネットワークカメラや監視カメラシステムを含むIoT機器の管理において、セキュリティリスクの高まりを実感する人が大半を占めていることが可視化された本調査。情報システムの専門家たちが、さまざまな課題を認識していることも明らかになった。コストよりもセキュリティ対策の充実を重視する人が多いことからも、危機感の強さがうかがえる。
そうした中、課題のトップには「評価基準の不明確さ」が挙げられている。セキュリティ面を重視したいと考えながらも、その線引きに難しさを感じている人が多くいることが推測される。同社は第三者によるセキュリティ認証制度の重要性について解説。客観的かつ信頼性の高い判断基準として認証制度の活用を推奨している。リスクを正しく理解することと並行して、評価基準となり得る制度等の情報についても収集したい。










