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【2025年版】中途採用の筆記試験・書類選考の実態 doda調査

2025.12.15

パーソルキャリア株式会社は、運営する転職サービス「doda(編集長:桜井貴史)」上で、2024年度、または2025年度に中途採用を行っている企業の採用担当者2000人を対象に、筆記試験と書類選考の実態調査を実施した。

調査概要

対象者:2024年度または2025年度に人材募集(中途)をしている企業に勤務されている方、業務上で中途採用の選考(筆記試験、面接、書類選考のいずれか)に関与する22~59歳の男女
雇用形態:会社勤務(一般社員・管理職)、会社経営(経営者・役員)
調査手法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有の調査パネルをもとに実施)
調査期間:2025年9月8日~9月11日
有効回答数:2000人
調査主体:doda(パーソルキャリア株式会社)
出典元:筆記試験の実態調査【2025年版】(パーソルキャリア株式会社)
出典元:書類選考の実態調査【2025年版】(パーソルキャリア株式会社)
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合がある

筆記試験を実施する企業は45.1%

筆記試験を実施する企業は45.1%

本調査ではまずはじめに、筆記試験の実施有無について質問。「実施している」と回答した企業は45.1%だった。筆記試験の内容としては「適性検査(SPI3、V-CATなど)(57.5%)」「一般常識試験(50.9%)」が上位を占めた。

実施内容を職種別に見ると、全8職種すべてで「適性検査(SPI3、V-CATなど)」が、50%以上の企業で実施されていた。中でも「技術系(メディカル/化学/食品/化粧品)(69.6%)」は高い割合を示している。「一般常識試験」も多くの職種で導入されており「事務/アシスタント系(56.7%)」が最も高い割合を示した。

「選考フローの中に筆記試験を入れる理由」については「各試験で分かる能力や性格・適性などを把握するため(56.4%)」が最多に。次いで「採用判断の公平性・一貫性を保つため(主観的評価を補完するため(46.5%)」「応募者間の比較をしやすくするため(選考の客観性を高めるため)(43.8%)」という回答が多く挙がった。

書類選考で重視する項目は「職歴」がトップ

書類選考で重視する項目は「職歴」がトップ

続いて、一人あたりの履歴書・職務経歴書を見る時間について質問。その結果「5分以上10分未満」との回答が最も多く「履歴書(32.0%)」「職務経歴書(32.2%)」となっている。次いで「3分以上5分未満(履歴書:21.9%/職務経歴書:22.5%)」「10分以上30分未満(履歴書:19.5%/職務経歴書:20.1%)」が続いた。

また、書類選考の職務経歴書・履歴書の「最も重視する項目」としては、職務経歴書では43.4%の採用担当者が「職務経歴・職務内容(職歴)」を、履歴書でも48.6%の担当者が「職歴欄」と回答している。

職務経歴書は経験・実績のマッチングの確認、「履歴書」は経験やスキルの確認といった観点で見られいる。どちらの書類でも、過去の経験や実績が重視されていることがうかがえる。

まとめ

中途採用の選考フローにおいて、筆記試験では能力や適性を見つつ公平性・一貫性を保ち、書類選考では過去の経験や実績を確認する目的が主となっていることが可視化された。

また、本調査で半数以上の企業が、筆記試験を実施していないことも判明した。採用活動の進め方を見直す際の参考にしたい。