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X・Y・Z世代の就業者、約7割が「静かな退職」状態 アデコ調査

2025.12.19

アデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野健二)は、全国のX・Y・Z世代の就業者2050人(X世代750人、Y世代800人、Z世代500人)を対象に「静かな退職」に関するアンケート調査を実施した。

調査概要

調査対象:日本全国の勤続1年以上の会社員および公務員・団体職員
サンプル数:20代~50代の男女2050人(各年齢男女25人ずつ)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2025年6月27日~30日
調査実施会社:楽天インサイト株式会社
出典元:Z世代の就業者の7割以上が、「静かな退職」状態にあることが明らかに(アデコ株式会社調べ)
※本調査の回答結果はすべて小数点第2位を四捨五入して算出したパーセント表示を行っているため、数値の合計が100%にならない場合がある
※本調査では「静かな退職」を「仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」状態と定義
※本調査では、調査実施時点で45歳~59歳(1965年から1979年の間に生まれた世代)を「X世代」、29歳~44歳(1980年から1995年の間に生まれた世代)を「Y世代」(ミレニアル世代)、18歳~28歳(1996年から2012年の間に生まれた世代)を「Z世代」と定義している。18歳と19歳の回答者がいないため、本調査におけるZ世代の回答者は20歳から28歳。

X・Y・Z世代の約7割が「静かな退職」状態に Z世代では7割以上

X・Y・Z世代の約7割が「静かな退職」状態に Z世代では7割以上

「『仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている』という状態が、自身にあてはまっていますか?」との質問に、全体の67.7%(1387人)が「あてはまっている(「非常にあてはまっている:22.6%」「どちらかと言えばあてはまっている:45.0%」)」と回答。世代別に見ると最も多かったのはZ世代で、71.4%が「静かな退職」状態にあるという。

続いて「あてはまっている」と回答した人に対し「仕事への熱意や意欲を持てない理由は何ですか?」と質問。その結果「給与・報酬が低い(35.2%)」が最多となった。

退職・転職に対する考えとしては「退職したいが、転職活動はしていない(29.3%)」「当面の間、退職することは考えていない(51.3%)」と、80.5%が現在の勤務先での仕事を続ける考えを示した。その理由としては「次の仕事を見つけるのが難しそうだから(30.3%)」という回答が最も多かった。

上司に本音「話せていない」が約4割 理想の上司に求めるのは?

上司に本音「話せていない」が約4割 理想の上司に求めるのは?

続いて「あなたは、上司に本音を話せていますか?」という項目の回答は「話せていない(「まったく話せていない:11.5%」「どちらかと言えば話せていない:29.9%」)」という結果になった。41.4%の人が「話せていない」状況にあった。

さらに「あなたが『理想の上司』に求めることは何ですか?」との質問には「話しかけやすい(16.8%)」が全体のトップに挙がった。世代別に見ると「話しかけやすい」は、Z世代とY世代でトップとなった一方、X世代では「公平・公正である」がトップであったという。

まとめ

X・Y・Z世代において約7割が仕事への熱意や意欲を持っていない、いわゆる「静かな退職」の状態にあることが判明した、本調査。「静かな退職」状態になっている理由として、仕事への熱意や意欲を持てない理由に「給与・報酬が低い(35.2%)」が最多だった。上司に本音を話せていないと回答した人が4割以上いることからも、自己評価と会社からの評価にギャップがある可能性もうかがえる。

同時に本調査では「静かな退職」状態にあっても、離職意向は低いことも可視化された。このような人材を社内でどう扱うべきなのか。今後、大きな経営課題となっていく可能性も否めない。解消していくためには評価制度や研修、コミュニケーションなど、さまざまな角度からの見直しが求められるだろう。