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若手社員の約7割「報連相のタイミングが難しい」 イデックスビジネスサービス調査

2025.12.22

株式会社イデックスビジネスサービスは、入社1~3年目の若手社員と、入社10年以上のベテラン社員を対象に「世代で異なる報連相の認識ギャップ」に関する調査を実施。若手社員とベテラン社員、それぞれが“報連相”において重視していることや、実際に感じているコミュニケーション課題に、どのような差があるか明らかにした。ここでは、若手世代が抱える“報連相”に関する課題に注目して紹介する。

調査概要

「世代で異なる報連相の認識ギャップ」に関する調査
調査期間:2025年11月18日~2025年11月20日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1016人(①512人/②504人)
調査対象:調査回答時に①入社1~3年目の若手社員②入社10年以上のベテラン社員と回答したモニター
調査元:株式会社イデックスビジネスサービス
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:【若手社員の報連相は不十分?】若手の7割が相談のタイミングに悩み、6割が話しかけづらさを実感!(株式会社イデックスビジネスサービス)

報連相は「対面」が7割超

報連相は「対面」が7割超

本調査ではまずはじめに、入社1~3年目の若手社員に「上司や先輩に報連相を行う際、多く利用している手段」について質問。その結果「対面での会話(76.2%)」「チャットツール(Slack、LINE WORKSなど)(35.7%)」「電話(音声通話)(30.1%)」が上位を占めた。

若手社員の多くが対面で報連相をしていることから、職場での信頼関係構築やニュアンスを正確に伝えることを大切にしている様子がうかがえる。一方、チャットツールや電話といった非対面の手段を活用している若手社員も一定数いる。同社は「業務の効率化や迅速な連絡手段として定着しつつあると考えられます」と推測している。

若手社員が感じる「報連相」の難しさ

若手社員が感じる「報連相」の難しさ

そうした中で「上司や先輩に相談する際、タイミングを見計らうのが難しいと感じるか」については「とても感じる(24.4%)」「やや感じる(45.3%)」と、約7割が「感じる」と回答。また「オフィス内で話しかけづらいと感じる場面」については「上司や同僚が集中している(60.0%)」「静かすぎる雰囲気がある(31.5%)」「仕切りや距離がある(28.1%)」などが挙がった。

さらに「チャットツールやメールで上司に報連相をした際、こちらの意図が伝わりにくいと感じた経験」について質問。その結果「頻繁にある(12.1%)」「ときどきある(48.9%)」との回答が、合わせて6割を超えた。

なお「電話通話やオンライン通話で上司に報連相をした際、声のトーンや反応で理解が深まったと感じた経験」については「頻繁にある(15.1%)」「ときどきある(48.4%)」と併せて約6割が「ある」と回答した。

まとめ

若手社員の多くが対面での報連相を実施しているものの、そのタイミングに難しさを感じる人が約7割という結果が可視化された、本調査。タイミングの難しさは、職場の「雰囲気」や「物理的距離」が関係しているといえるだろう。

上司の立場として、若手社員が声をかけやすい雰囲気、職場づくりに取り組んでいくことの重要性が裏付けられた。環境整備は、日頃のコミュニケーションの活性化にもつながる。部下が「報連相をしない」のではなく「報連相がしずらい」のではないか、という視点で若手社員と接することを心掛けたい。