1on1 MTG「上司の現実」と「部下の理想」 MENTAGRAPH調査
MENTAGRAPH株式会社(本社:東京都中央区、JT 100%連結子会社)は、20~65歳の全国のビジネスパーソン724人(管理職300名・非管理職424名)を対象に、1on1 MTGにおける「上司の現実」と「部下の理想」の差異を比較・分析した。本調査は、部下の成長支援や不安・不満の解消を目的に導入が進む1on1 MTGについて、その実効性と運用上の課題を多面的に把握するために実施したもの。
調査概要
調査手法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2025年6月27日〜7月3日
分析期間:2025年11月15日~12月15日
調査対象者:20〜65歳のビジネスパーソン724人(管理職300人・非管理職424人)
出典元:MENTAGRAPH株式会社
上司の現実と部下の理想 頻度や所要時間のギャップ
本調査ではまずはじめに、1on1 MTGの実施頻度の理想と現実について質問。部下の理想では「必要に応じて」が20%なのに対し、上司の現実では6.3%という結果に。部下の理想が上司の現実を、13.7pt上回った。
「週1回」「隔週」「月1回」などの定例頻度では、いずれも部下の理想が上司の現実を下回った。部下の多くは1on1 MTGについて、定例的に実施するよりも、課題が発生したときにスポットで実施したいと考えているようだ。
また、1回あたりの理想の所要時間については「15分未満」では「部下の理想:24.5%」に対して「上司の現実:14.0%」と、10.5ptのギャップがみられている。一方で「15~30分未満」は「上司の現実:53.3%」に対し「部下の理想:44.8%」と、8.5ptの開きがあった。部下は全体として、短時間・高密度の面談設計を支持している様子がみられている。
上司の対応に関するギャップ
続いて、1on1 MTGで良い成果について話題になったときの対応について質問。部下の理想では「次に進めるための設計」を上司の現実より、強く望んでいることが明らかになった。具体的には「今後の期待値の確認」は「部下の理想:34.2%」に対し「上司の現実:25.3%」で「次の目標挑戦の話し合い」は「部下の理想:46.0%」に対し「上司の現実:39.3%」となっている。
また「特に何もしない」は「部下の理想:21.5%」に対し「上司の現実:10.7%」と、部下の理想が10.8pt上回ったことも判明。過度に盛り上げず“静かに次へ”を好む層も、一定数存在しているようだ。
課題や失敗の場面では「今後の成長計画を立てる」は「部下の理想:30.9%」に対し「上司の現実:18.0%」と、12.9ptのギャップが見られている。また「解決策を一緒に考える」は「部下の理想:51.7%」に対し「上司の現実:41.3%」で「具体的な改善点の指摘」は「部下の理想:44.8%」に対し「上司の現実:34.7%」となった。一方で「まずは話を聞いて共感する」は45%前後でほぼ同水準に。「特に何もしない」は「部下の理想:18.2%」に対し「上司の現実:9.7%」となり、状況により“踏み込み過ぎない”選択を望む層もいることがわかった。
まとめ
1on1 MTGにおける「上司の現実」と「部下の理想」に、さまざまなギャップが生まれていることが明らかになった、本調査。こうしたすれ違いは、1on1 MTGの効果を下げてしまう可能性も考えられる。
1on1 MTGにおけるギャップの解消には、まず「ギャップがある前提」を上司、部下双方が持つことが重要といえるだろう。その上で、ギャップを埋めるための擦り合わせをしていくことが、お互いに満足度が高く、効果が生まれる1on1 MTGの実施へとつながるといえる。










