「給与調査 2026」昇給予定の企業は減少 ロバート・ウォルターズ調査
タレント・ソリューション・ビジネスを展開するロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社(本社:東京都)は日本を含めた世界約 30ヵ国、数千職種の給与相場を無料検索できるオンラインツール「給与調査 2026」を公開。同時に、首都圏、関西圏を中心に国内で働く会社員 4566名と、国内 414社が回答を寄せたアンケート調査をもとに、国内の採用・給与動向に関するレポートを発表した。
調査概要
調査期間:2025年10月
対象:国内企業、外資系企業の日本法人 414社、ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社に登録のある国内で働く会社員 4566人
出典元:昇給を予定する企業は減少、 転職に自信を持つ人材ほどAI活用度が高い傾向(ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社)
※本リリース内の数値はすべて小数点第二位を四捨五入している
昇給を見込む企業は54.8% 昇給率は1〜5%が最多
同社の報告によると、従業員への「昇給を見込んでいる」または「昇給の方向で検討中」と回答した企業の割合は、全役職レベルの平均で昨年の58.7%から今年は54.8%へと低下。「既に競争力の高い給与を提供している」ことを理由に、昇給を予定していないという回答が50.3%に達した。
一方で、昇給を予定している企業の昇給率に関する回答は「1〜5%の昇給を予定している」が、全役職レベルの平均で61.6%と最も多くなっている。
企業はキャリア支援を優先 転職希望者とのギャップ
続いて同社は、採用担当者に「人材定着のために特に力を入れている取り組み」について質問。「キャリアアップの機会増加(50.8%)」「社内のリーダーシップ・マネジメントの改善(41.5%)」「給与の増加(36.9%)」という回答が上位に並んだ。
転職希望者側の転職理由は昨年は「キャリアアップしたい(53.4%)」「給与アップしたい(51.6%)」の順だった。今年は「給与アップしたい(52.2%)」「キャリアアップしたい(50.9%)」と、1位と2位が入れ替わっている。企業の動向とは、ややギャップがあるようだ。
転職への自信とAIの活用度
同社によれば、今年の調査では、職場でのAI活用が前年より大きく進展していることも判明したという。日々の業務でAIをどの程度活用しているかをたずねた項目では「毎日使っている」と回答した人の割合が、昨年の24.5%から今年は60.7%へと大幅に増加。
さらに本調査では、日々の業務におけるAIの活用度合いと、業界・業種内での転職への自信の関係を分析。転職に「非常に自信がある」「比較的自信がある」と回答した人ほど、AIの活用度が高い傾向があると報告している。
まとめ
企業の「賃上げ疲れ」がうかがえる調査結果となった一方で、転職希望者は給与アップを第一に望む人が増加傾向にあることが判明。企業とのギャップが明らかになっており、人材流出の抑止に向けて給与水準の見直しや昇給施策の重要性が改めて示唆された。
AI活用のスキルアップに伴い、市場価値に対する自信が高まっている様子もみられており、優秀な人材ほど転職に前向きな意向を持つことも懸念される。とはいえ、円安や物価高による経営への影響も少なくない。評価制度や昇給に対して、従業員が納得感を持っているかを含めて改めて見直したい。













