遠距離介護中のビジネスケアラー4人に3人以上が「不安・悩みがある」 ライフエレメンツ調査
ライフエレメンツ株式会社は、働きながら遠距離介護をする人の実態を明らかにすべく、別居での遠距離介護の経験がある370人を対象に「ビジネスケアラーの遠距離介護に関する実態調査」を実施した。
調査概要
実施時期:2025年12月11日~12月17日
調査手法:インターネット調査
調査対象:遠距離介護経験(片道1時間以上)のある、ビジネスケアラーの40歳以上64歳未満の男女370人
調査機関:ライフエレメンツ株式会社調べ 【実務委託先:Freeasy (2025年12月)】
出典元:ライフエレメンツ株式会社
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある
介護対象者との距離や移動コスト
同社はまずはじめに事前スクリーニングとして、介護対象者の自宅または介護施設への所要時間について質問。その結果「片道1時間未満(61.9%)」が過半数を超えたものの、片道1時間以上かかる人は全体の38.1%と4割近くを占めた。今回の本調査は「1時間以上かかる」と回答した、遠距離介護者を対象に実施された。
本調査ではまず、遠距離介護者の交通費の負担について調査。最多は「1000円〜3000円未満」だったが、全体の43%が往復5000円以上、うち30.3%が1万円以上の交通費がかかると回答したという。
介護対象者への訪問頻度としては、合計すると6割以上が「月に1回以上」の頻度で介護対象先に訪問していることが判明。所要交通費に関する回答とクロス集計をすると、発生費用が高い方ほど訪問頻度が少なくなる傾向が見て取れる。
約8割が介護について不安や悩みを抱えている
次に「遠距離介護へ不安や悩みを感じるか」と質問。その結果「不安がある」「やや不安がある」との回答が77%と8割に迫っている。具体的な内容としては「お金・発生する費用(66.7%)」「介護者の状況が分からない・緊急時にすぐに対応できないこと(43.9%)」「病院付き添いなどの定期的な訪問(43.2%)」などが上位に挙げられた。
また、介護を始めたことによる仕事や家族への影響については「あった」「ややあった」との回答が合わせて67%となった。影響の内容については「心身の疲労感・ストレスの蓄積」「働き方が変わった・変えることを真剣に検討した」「収入が減った」「仕事のパフォーマンスが下がった」といった回答が上位を占めた。
まとめ
遠距離で家族を介護するビジネスケアラーの多くが、不安や悩みを感じていることが可視化された、本調査。費用面への不安や、心身の疲労感による仕事への影響などが悩みの種となっている様子がうかがえる。
介護をしながらでも安心して働ける環境の整備は、人材の定着という観点からも重要な取り組みだ。介護離職の防止や採用力の強化の面からも、企業として支援制度を整備したい。










