中小企業の経営課題「人手不足」5割超 フォーバル GDXリサーチ研究所調査
フォーバル GDXリサーチ研究所(本社:東京都渋谷区、所長:平良学)は、中小企業を対象に「2025年度第3回 中小企業経営実態調査」を実施。中小企業の経営者が直面する課題や、課題解決に向けた取り組み、さらに採用課題などについて明らかにした。
調査概要
調査主体:フォーバル GDXリサーチ研究所
調査期間:2025年11月11日~2025年12月12日
調査対象者:全国の中小企業経営者
調査方法:ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数:1570人
出典元:フォーバル GDXリサーチ研究所
5割超が「人手不足、人材の確保・育成」に課題感
本調査ではまずはじめに、経営上の課題について質問。その結果「人手不足、人材の確保・育成(53.6%)」「既存事業の拡大(44.1%)」が突出して高い割合を示した。課題の解決に向けて、どのような取り組みを行っているかをたずねた項目では「人材育成・組織改革(31.0%)」「経費削減・財務体制の見直し(28.1%)」「外部の専門家への相談(26.7%)」が上位に挙がった。
さらに「経営上の課題解決のための取り組み」として回答が多かった、4項目について、それぞれの効果を質問。「非常に効果を感じている」と「ある程度効果を感じている」を合わせた割合は「人材育成・組織改革:57.9%」「経費削減・財務体制の見直し:62.2%」「外部の専門家への相談:79.5%」「補助金・助成金の活用:75.9%」だった。
4項目すべてで、半数を超える企業が一定の効果を実感している。ただし、最も取り組まれている「人材育成・組織改革」については、4割以上の経営者が効果を感じていないことが判明。その難しさが浮き彫りとなった。
「採用活動」の実施も半数以上
続いて本調査では、採用活動の実施状況について質問。「積極的に採用活動を行っている」「人材が必要な時に採用活動を行っている」を合わせ、53.4%と約半数以上の企業が採用活動を行っていることが明らかになった。
一方で、採用活動における課題としては「求めるスキルや経験を持つ人材が見つからない(39.5%)」「応募者が集まらない(35.6%)」「採用コストが高い(29.8%)」という結果だった。
まとめ
株式会社帝国データバンクの調査では、2025年の人手不足倒産が過去最多を更新したと報告されている。そうした中で、多くの企業が人材確保・育成に関する課題感を抱えていることが判明。解決に向けて様々な取り組みを行なっており、一定の効果もみられているようだ。
最も多く取り組まれている「人材育成・組織改革」については、他の施策と比べて効果を実感する企業が少ない傾向がみられている。一方で、転職市場の活性化や早期退職の増加など、人材が動き始めた兆しは顕著だ。この機を逃さぬよう、人材確保・育成に取り組みたい。
参考:人手不足倒産の動向調査(2025年)(株式会社帝国データバンク)












