掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

「情シス・IT部門」担当者の7割以上が「データメンテナンス業務」に負担感 Sansan調査

2026.02.20

Sansan株式会社は、従業員数100名以上の企業に勤める情報システム・IT部門、DX推進部門の担当者1053名を対象に「情シス・IT部門のデータメンテナンス工数に関する実態調査」を実施した。同社は2025年11月に実施した調査で、約9割が「AIが社内システム上のデータを参照して回答する際、期待通りの精度が出ないことがある」と回答したことから、AIの参照先となるデータの不備が障壁となっている現状があると分析。そうした中で、日々の運用の中では見えにくい「データメンテナンス業務」が隠れた負担となっている可能性があるとして、情シス・IT部門が担う「データメンテナンス業務」の実態とその影響を明らかにした。

参考:企業のデータ管理に関する実態調査(Sansan株式会社)

調査概要

調査名:情シス・IT部門のデータメンテナンス工数に関する実態調査
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査地域:全国
調査対象:従業員数100名以上の企業においてデータ関連業務に携わっている、IT・情報システム系部門の役員・管理職・担当者 計1053名
調査期間:2026年1月22日~2026年1月27日
調査企画:Sansan株式会社
出典元:情シスの「データメンテナンス疲れ」を調査。一社あたり年3.9億円相当の工数をデータ整備等に消費〜生成AI活用が進む中、51%が「2025年の業務増」を実感。75%がシステム改善・セキュリティ強化などの本来業務に影響〜(Sansan株式会社)
※本調査結果において、比率は小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計した数字が100%にならない場合がある
※本調査では「社内データ・マスタの整備」「ツール間のデータ連携」「社内データに関する問い合わせ対応」「権限・アカウント管理」をデータメンテナンス業務および周辺業務として集計。各回答企業の情報システム部門・IT部門・DX推進部門の人数と、当該業務に費やす時間(割合)に、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査(2025年3月17日発表)」を基にしたIT専門職の年間人件費単価を乗じて算出した数値に、各社が回答した外注費を合算し、その平均値を算出している
参考:令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況(厚生労働省)

半数以上が「データメンテナンス業務の増加」を実感

半数以上が「データメンテナンス業務の増加」を実感

本調査によると、情報システム(以下、情シス)・IT部門において社内データの整備や確認、ツール間のデータ連携などの「データメンテナンス業務」にかかる工数において、1社あたり年間で平均3.9億円相当の人件費が投じられていた。

自社の情シス・IT部門における「データメンテナンス業務」の作業量について、2025年の1年間で増えたかを質問。「大幅に増えた」または「やや増えた」を合わせると、50.7%と半数を超えたことがわかった。

直近で増えたデータ関連の業務については「生成AI利用に関する社内ガイドラインの策定・更新(36.0%)」「ツール・システム間のデータ連携・設定調整(34.9%)」「生成AI利用のためのデータの整理・構築業務(33.6%)」が多いようだ。

7割超が「注視したい業務」に時間を割けない実態

7割超が「注視したい業務」に時間を割けない実態

続いて、データの整理や確認などの業務に時間を取られることで、「本来注力したい業務に十分な時間を割けないと感じることがあるか」を質問。その結果、75.2%が「頻繁にある」または「時々ある」と回答した。

本来注力したい業務としては「システム改善・最適化(64.0%)」「セキュリティ強化(51.3%)」「業務自動化・効率化(46.6%)」が上位に挙げられた。

今後のデータメンテナンス関連業務の見通しについてたずねた項目では、58.1%が「増えていくと思う」と回答している。

まとめ

多くの企業において生成AIの活用やDX推進が進む中、その基盤でもある「データメンテナンス業務」が、情シス・IT部門の大きな負担になっていることがわかった。作業量は増加し、7割以上の担当者が「本来注力したい業務に、時間を割けていない」と実感している。

「今後さらに、データメンテナンス関連業務が増加する」と見込んでいる人も6割近くに及んでいることからも、改善の必要に迫られているといえるだろう。担当者の負担軽減はもちろん、セキュリティ強化やDX化推進のためにも、体制を見直したい。