「1社定着意向」Z世代は4割以下 Professional Studio調査
ベンチャー・中小企業向けのHR総合支援サービスを行うProfessional Studio株式会社(本社:東京都中央区、代表:市川龍太郎)は、年代や所属企業によるキャリア観の違いを明らかにするため、主要都府県に在住する20歳~59歳の正社員5694名を対象に調査を実施した。
調査概要
調査機関:Professional Studio株式会社調査
調査方法:インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:主要都府県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県)
対象者:20歳~59歳の正社員
調査期間:2025年12月4日~11日
有効回答:5694名
出典元:Professional Studio株式会社
※本調査では、総務省「労働力調査(詳細集計)」2024年平均における「正規の職員・従業員」の性年代別構成比に基づいて、ウェイトバック集計を行っている
Z世代の「1社定着」意向は4割未満、50代と11.8pt差
本調査ではまず、将来的に1つの会社にとどまり続けることを希望する「1社定着意向」を持つ人の割合を、年代別に集計。その結果「1つの企業で定年まで働きたい」と「同じ会社で長く働きつつ、管理職・役員を目指したい」を合計した「1社定着意向」は50代の49.9%に対し、Z世代(20代)は38.1%と、世代間で11.8ptの開きがみられた。
「管理職・役員を目指したい」の割合は、Z世代が14.9%と50代(8.7%)を上回る結果に。若い世代ほど長期的な安定よりも、昇進やポジション獲得といった上昇志向が強いことがうかがえる。
さらに、働く上で重視する要素に関する質問(最大3つ選択)で、収入および雇用の安定を選択した人の割合を、年代別に集計。「収入の安定性(給与・賞与の変動が少ない)」を重視すると回答した割合は、50代の43.9%に対し、Z世代は32.9%だった。また「雇用の安定性(定年まで働ける・リストラがない)」についても、50代の27.3%に対し、Z世代は14.3%にとどまる結果となった。
Z世代の5割超が「伝統的な日系上場企業」に勤務
次に、本調査の回答者が所属する企業タイプの年代別内訳について報告。「ベンチャー企業」はZ世代が5.0%、30代が5.0%、40代が2.8%、50代が1.7%に。Z世代の過半数は「伝統的な日系上場企業」に所属していた。若手層にベンチャー企業に勤めるという選択肢が広がりつつあるものの、全体から見ると少数派であることが明らかになった。
少数派のベンチャー若手「やりがい」や「社会貢献」を重視
続いて、Z世代の回答者を現在の勤務先タイプ別に分類し、働く上で重視する要素(最大3つ選択)の違いを分析。ベンチャー企業社員では「仕事のやりがい・充実感(29.9%)」「社会貢献度(14.1%)」との回答が、他より高い割合を示した。
また、理想のキャリア像に関する質問への回答を企業タイプ別に集計し、将来に対する意向の違いを比較。その結果「独立・副業志向」を持つ人の割合は、ベンチャー企業社員では49.1%に達することがわかった。これは、「伝統的な日系上場企業社員」の26.2%の約1.9倍にあたるという。
まとめ
若い世代を中心に、組織や働き方に対する価値観の変化がみられていることが明らかになった。特に大きな違いがみられたのは、仕事の「安定」に対する価値観。定年まで働くことを前提としないキャリア形成が、当たり前になりつつある様子がみられている。
こうした中で採用のミスマッチを防ぐためには、自社の成長環境を明確に打ち出すことがより重要になると考えられる。定着に向けたキャリア形成支援に取り組む上でも重要な要素となり得るため、応募者の志向と自社の成長環境がマッチしているかという観点は重視したいところだ。今後の採用活動の参考としたい。












