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「つながらない権利」ガイドライン策定、約4割の企業が未着手 マイナビ調査

2026.02.25

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、2025年に転職した20-50代の正社員と、2025年に中途採用業務を担当した人事担当者を対象に「“つながらない権利※”をめぐる個人の本音と企業の実態調査」を実施した。

※労働者が勤務時間外(休日や深夜など)に、仕事のメール・電話・チャットなどの業務連絡に対応しなくてもよいと選択できる権利

調査概要

「“つながらない権利”をめぐる個人の本音と企業の実態調査」
<個人>
調査期間:2025年12月16日~12月25日
対象者:正社員として働いている20代~50代の男女のうち、2025年に転職した方
回収数:本調査:1446サンプル
<企業>
調査期間:2025年12月17日~12月22日
対象者:従業員数3名以上の企業において、直近(2025年1~12月)に中途採用業務を担当し、「採用費用の管理・運用」に携わっている人事担当者
回収数:本調査:1500サンプル
出典元:つながらない権利をめぐる個人の本音と企業の実態調査(株式会社マイナビ)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある

「勤務時間外の業務連絡」管理職に集中傾向

「勤務時間外の業務連絡」管理職に集中傾向

本調査ではまずはじめに、勤務時間外に業務連絡がくるかを質問。その結果、70.0%が「連絡がくることがある(計)」と回答したという。特に「上司・部下の両方から連絡がある」が60.3%で最多だった。

役職別では「部長職:90.3%」「課長職:89.8%」「係長・主任:85.7%」が上位に並び、非管理職では55.5%にとどまっている。

また、勤務時間外に「連絡をすることがある」も69.6%に達した。「上司・部下の両方に連絡する」が61.0%で最多、部長クラスが90.3%で最も高く、非管理職は43.7%と最も低い割合を示したことが報告された。

時間外連絡「拒否したい」6割超 緊急度の認識にギャップも

時間外連絡「拒否したい」6割超 緊急度の認識にギャップも

次に本調査では、勤務時間外の業務連絡について「拒否したい」と思うかを質問。64.3%が「そう思う(計)」と回答したことがわかった。年代別では「20代:68.1%」「40代:65.3%」「30代:64.4%」が特に多いようだ。

また、勤務時間外にする業務連絡の緊急度については「上司への勤務時間外連絡」の60.9%が「緊急度が高いことが多い(計)」と回答。一方で「部下から受ける勤務時間外連絡」においては「緊急度が高いことが多い(計)」と回答した割合は29.9%にとどまっている。

「つながらない権利」に関するガイドラインの策定状況

「つながらない権利」に関するガイドラインの策定状況

続いて本調査では企業の中途採用担当者に、自社における「勤務時間外連絡の発生有無」について質問。その結果、68.4%が「発生したことがある(計)」と回答し、中でも「頻繁に発生している(13.6%)」と「定期的に発生している(20.0%)」とを合わせた高頻度発生割合は33.6%となっている。

なお、上場企業では「発生したことがある(計)」割合は76.4%と、未上場企業(計:61.6%)を上回ったことも明らかになった。

また「つながらない権利※」に関するガイドラインの策定の対応状況については未着手(計)」の企業が41.8%となっている。さらに、上場企業の「未着手(計)」は未上場企業より15.4pt低いという。この結果に対して同社は 「事案の発生割合が対応状況の差に繋がっていることも考えられる」との見解を示した。

まとめ

管理職を中心に、勤務時間外の業務連絡が常態化している実態が明らかになった。一方で、本音では「拒否したい」と考えている人が多いことも判明しており、同社は「時間外連絡が心理的プレッシャーとなり休息の質や生産性、協働関係へと影響が及ぶ可能性がある」と指摘している。

本調査では、時間外連絡における「緊急度への認識」にも、上司と部下にギャップがみられている。業務時間外の連絡を禁止することは非現実的、というのが実情だが「緊急度の定義を明確化する」ことである程度は交通整理ができるだろう。世代間での価値観の違いも鑑みながら、ガイドライン策定と運用を進めていきたい。