2025年「倒産発生率調査」地域の格差拡大 TSR調査
株式会社東京商工リサーチ(以下:TSR)は「令和3年経済センサス(総務省)」の515万6063事業所と都道府県別の倒産件数から「倒産発生率」を算出。2025年の「倒産発生率」は2024年から0.005ポイント上昇し0.199%となったことを報告した。
「倒産発生率」ワーストは京都府の0.36%
TSRの発表によると、2025年の「倒産発生率」は0.199%で、2024年から0.005ポイント上昇した。
地区別では、ワーストの近畿が0.31%、最低の北海道は0.126%で、最大2.4倍の差がみられている。上位にはいずれも大都市が入っており、物価高による消費低迷の影響を受けたサービス業、小売業が多い都市部で倒産発生率が高い傾向がみられている。
都道府県別では「京都府:0.36%」がワースト1位。次いで「大阪府:0.32%」「兵庫県:0.31%」「東京都:0.28%」「奈良県:0.27%」が続き、近畿勢が上位を占めている。全国平均は0.19%で、京都府は1.9倍、大阪府は1.7倍上回った。
業種別の順位は前年同
業種別では「繊維・衣服等卸売業:0.84%」「映像・音声・文字情報制作業:0.74%」「広告業:0.635%」「情報サービス業:0.634%」が上位に。ワースト1位から4位は前年と順位の変動がなかった。
出典元:「倒産発生率」ワーストは京都府 近畿2府4県がワースト10位内、地域の格差拡大(株式会社東京商工リサーチ)
※ 本調査は令和3年経済センサスの事業所数と負債総額1000万円以上の倒産件数で「倒産発生率」を算出し、分析
参考:令和3年経済センサス‐活動調査(総務省統計局)
まとめ
全国の企業倒産件数が高水準で推移する中、近畿圏が地域別の発生率では最低となった北海道と、2.4倍の差でワーストとなったことがわかった。
こうした状況において、取引先やサプライチェーン全体の倒産リスクを定期的に評価し、与信管理体制を強化する必要性がより高まっている。不測の倒産に備えた支払い条件の見直しや、与信限度の設定基準、取引先財務情報収集の仕組み化を進めていくことも重要だろう。
業種や地域ごとのリスク傾向を踏まえ、財務シミュレーションや複数拠点での対応シナリオの策定など、組織全体のリスク体制を高める取り組みにも注力したい。













