「ハラスメント」のセーフとアウト、感じ方の違いを可視化 HEART QUAKE調査
株式会社HEART QUAKEは、提供するゲーム型ハラスメント研修ツール「ハラスメントフラグ」の回答者データが累計1500名を突破したことを受け、その回答を分析したデータを公表した。
ハラスメントに対する認識のズレを可視化
同社が提供する「ハラスメントフラグ」は、ゲーム型の研修ツール。職場で起こりうる50の事例について、参加者が「ホワイト:ハラスメントではない」「ライトグレー:ハラスメントではないと思うが、少し気になる」「ダークグレー:ハラスメントとまでは言えないが、かなり疑わしい」「ブラック:ハラスメントである」の4段階で判定を回答。これにより「自分と同じチーム・会社内での認識のズレ」に加え「自社と1500名超の外部データとのズレ」をリアルタイムで比較できる。
2022年4月のパワハラ防止法の全面施行以降、企業におけるハラスメント研修の実施が事実上の義務となった。しかし、多くの研修は講義形式が中心であり「自分ごと化」しにくい、受講者の集中力が続かないといった課題が指摘されている。
同社は「ゲームの力で研修を変える」をコンセプトに70種類以上のビジネスゲーム教材を開発・提供している。ハラスメント研修においても「参加者が主体的に考え、対話する仕組み」を重視して、本ツールを開発したという。
同じ職場の出来事でも、人によって全く異なる判断に
同社は50問の設問に対する、1500名超の回答の分析結果を報告している。例えば「自分が成績不振の中、成績優秀者を目の前で褒められる」という設問では、回答が4段階にほぼ均等に分散している。こうした「人によって感じ方がまったく違う」事例こそが、ハラスメントの本質的な難しさだと指摘した。
また、同じ行為でも、対象の性別が変わると判定が変化する傾向もみられたという。「PCのデスクトップ背景にグラビアアイドルの水着写真を使っている」はブラックが63%の一方で、行為の構造が同じ「ボディビルダーの写真を使っている」はブラックが50%と13ポイントの差が生じている。
出典元:同じ行為なのに”セーフ”と”アウト”が半々|1,500名のハラスメント調査で認識の違いが浮き彫りに(株式会社HEART QUAKE)
まとめ
人によって価値観が異なる中で、一概に線を引くことが難しいハラスメント。だからこそ、自分にとって問題のない発言や行動も、人によってはハラスメントだと受け取る可能性があることを認識しておくことが重要だ。
同社が提供するツールの回答結果からも、同じ職場の出来事であっても感じ方は人それぞれであることが示されている。ハラスメントの発生防止に向け、社員一人ひとりが価値観の違いを理解する機会を設け、より本質的な研修を実施したい。














