2026年上半期「企業倒産件数」渋谷区が123件で全国市区郡別で最多に TSR調査
株式会社東京商工リサーチ(以下:TSR)がまとめた2026年1~8月の企業倒産状況によると、渋谷区に本社を置く企業の倒産は123件で、全国の市区郡別で最多となった。2025年も年間161件で全国最多となっており、現在のペースが続けば2年連続の最多となる可能性があるという。
渋谷区の倒産123件で全国最多 業歴10年以上が半数超
TSRによると、2026年1~8月の企業倒産件数は、渋谷区が123件で全国の市区郡別最多だった。2位は港区と中央区が各106件、4位は新宿区の92件、5位は千代田区の80件で、上位5位を東京23区が占めた。
渋谷区では2025年も161件の倒産が発生し、港区の157件を上回って全国最多となった。2026年1~8月も渋谷区が港区を上回っており、年間でも2年連続の最多となる可能性があるという。
なお、2026年1~8月の渋谷区の倒産123件を業歴別にみると、業歴10年以上が65件で52.8%と半数を超えている。一方、業歴5年未満は20件で、16.2%となった。
サービス業・情報通信業が中心 受託開発ソフトウェア業が最多
産業別では「サービス業他」が67件で54.4%と最多となり「情報通信業(31件/25.2%)」「卸売業(12件/9.7%)」が続いている。
さらに業種別に細分化すると「受託開発ソフトウェア業」が15件で12.2%と最多。「経営コンサルタント業」も10件で8.1%となった。倒産企業の業種構成からは、渋谷区に集積するサービス・情報通信関連の企業が多く含まれていることが分かる。
新設法人数は全国2位も伸び鈍化 港区との差が拡大
さらにTSRは、新設法人数に関する分析結果も報告。2025年の新設法人数は港区が7729社で全国最多となり、2013年以降13年連続で首位だった。前年比では11.3%増加している。
一方で、渋谷区は5883社で全国2位だったものの、前年比1.5%増にとどまっている。新設法人数そのものは多い一方、港区と比べると増加率は低く、起業の伸びが鈍化しているようだ。
出典元:「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~(株式会社東京商工リサーチ)
まとめ
TSRのデータからは、渋谷区では新設法人が一定数生まれている一方で、その増加傾向は鈍化。既存企業では業歴の長い企業を中心に、倒産が発生している状況が明らかになった。
2025年の新設法人数は5883社で全国2位だったものの、前年比増加率は1.5%にとどまり、11.3%増となった港区との差が広がっている。一方、2026年1~8月の倒産は123件で全国最多となり、その52.8%を業歴10年以上の企業が占めている。
TSRはこの状況について「起業支援が一巡する設立5年目以降、独り立ちできない企業が多い可能性もある」と指摘している。再開発が進み、街並みや集まる人の層にも変化が起きている、渋谷。今後の動向に注目していきたい。













