フリーランス起用「経歴書」「面談」による評価に限界 CareerChain調査
株式会社CareerChain(本社:東京都港区、代表者:坂上裕樹)は、フリーランスと、フリーランスの活用経験・予定がある企業の人事・採用担当者を対象に「フリーランスの『実力評価』の実態と課題」に関する調査を実施した。調査では、企業とフリーランスの双方が「技術力・専門性」や「スキルの再現性・応用力」を重視する一方、経歴書や面談だけではこうした能力を、十分に伝えたり見極めたりすることが難しい実態が明らかになった。
調査概要
調査名:フリーランスの「実力評価」の実態と課題に関する調査
調査期間:2026年9月1日~9月4日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1030人(①フリーランス522人/②フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者508人)
調査対象:調査回答時に①フリーランス/②フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者と回答したモニター
調査元:株式会社CareerChain
モニター提供元:サクリサ
出典元:株式会社CareerChain
企業が重視するのは「技術力・専門性」
本調査では、フリーランスが案件を受ける際、また企業がフリーランスへ依頼する際に重視する項目について質問。その結果、フリーランスは「案件の内容・業務内容」や「自分のスキルや経験を活かせるか」を重視する傾向がみられた。企業側では「技術力・専門性の質」や「現場での立ち回り・対応力」が重視されていた。
案件を探す方法では「知人・友人・元同僚からの紹介(44.4%)」が最も多かった。次いで「フリーランス向けマッチングサービス・求人媒体(33.7%)」「過去の取引先・クライアントからのリピート(29.3%)」が続いている。
また、企業がフリーランスの実力を評価する際に参考にする情報では「面談での受け答え(60.8%)」が最多に。次いで「スキルテスト・実技課題(46.5%)」「経歴書・プロフィール(44.5%)」が続いている。
双方が「技術力・専門性」の評価に難しさ
続いて、経歴書や面談などを通じて、フリーランスの実力が十分に伝わっている、または見極められていると思うかを質問。その結果、フリーランスと企業の双方で約7割が、肯定的に回答したという。
一方、実力を十分に伝えられていないと感じるフリーランスが「経歴書や面談だけでは伝えることが難しい」とした項目では「技術力・専門性のレベル(53.8%)」が最多に。次いで「実務におけるスキルの再現性・応用力(31.6%)」「クライアント・関係者とのコミュニケーション力(25.3%)」とう結果になった。
企業側でも、実力を十分に見極めることが難しい項目として「技術力・専門性のレベル(54.3%)」が最多だった。次いで「実務におけるスキルの再現性・応用力(43.1%)」「プロジェクトで担った役割・業務内容(36.5%)」が上位に挙がった。
約8割が「アピール力」が案件獲得や単価に影響すると回答
「フリーランス市場では、実際の実力よりも、経歴書や面談で自分をアピールする力が案件獲得や単価に影響していると思うか」と質問。「とてもそう思う(19.2%)」「ややそう思う(58.3%)」が、合わせて77.5%だった。
「フリーランスの実力を、十分に伝えること/見極めることが難しい理由」については「面談という短時間・限られた接点だけでは測ることができないから(55.8%)」が最多に。次いで「実際に一緒に働いた人でないと分からない部分があり、その評価・裏付けがないから(44.6%)」が挙げられた。
まとめ
フリーランスの評価における課題は、企業とフリーランスの間で「何を評価するか」が食い違っていることではなく、共通して重視している能力を、選考時点でどこまで客観的に確認できるかにあると読み取れる。
技術力や専門性、実務での再現性は双方が評価したいと考えているが、面談や経歴書でその能力を十分に伝えたり見極めたりすることは難しいだろう。
フリーランスを起用する際には本調査結果も踏まえて、求めている「技術力」や「専門性」の有無を確認していきたい。











