2027年の経営課題、6割超が「実行に遅れ」「未着手」 アクシスコンサルティング調査
アクシスコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表者:伊藤文隆)は、全国の20~60代で部下を持つ管理職・リーダー639名を対象に「経営課題と人材・専門性に関する実態調査」を実施した。2027年に向けた最重要経営課題は「人材確保・育成」が最多となった一方、最重要経営課題を具体的に挙げた回答者の61.9%で、実行に遅れ・未着手があることが分かった。
調査概要
調査名: 経営課題と人材・専門性に関する実態調査
調査方法: インターネット調査
調査ツール: Fastask(株式会社ジャストシステム)
調査対象: 全国の20~60代の就業者のうち、課長級以上で1名以上の部下をマネジメントしている方
スクリーニング調査回答者数: 13201名
本調査回収数: 660名
有効回答数: 639名(男性550名、女性89名)
調査期間: 2026年9月18日~9月19日
調査内容: AI時代の管理職・マネジメント、経営課題・人材戦略
設問数: 20問
出典元:アクシスコンサルティング株式会社
※構成比は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。また、複数回答の設問では、構成比の合計が100%を超える場合がある。
最重要経営課題は「人材確保・育成」が最多
本調査では、2027年に向けて最も重要と考える経営課題について質問。「人材確保・育成(19.2%)」「生産性向上・業務改革(15.6%)」「既存事業の成長(13.3%)」が上位に挙がった。
一方、最重要経営課題を具体的に挙げた回答者562名の進捗状況を見ると「一部進んでいるが遅れがある(37.5%)」が最多に。次いで「ほとんど進んでいない(19.2%)」「着手していない(5.2%)」と、合計61.9%に遅れ・未着手が見られた。
課題別では、人材確保・育成を最重要課題とする回答者の69.1%、生産性向上・業務改革では65.0%、既存事業の成長では64.7%が、計画に遅れ・未着手があると回答。重要性の高い経営課題であっても、計画どおりに実行できていない状況が明らかになった。
59.3%が人材・専門性不足による進捗への影響を回答
人材・専門性不足が経営課題の進捗に与える影響については「大きく遅らせている(12.2%)」「ある程度遅らせている(47.1%)」と、合計59.3%が進捗への影響を回答。
また、経営課題の実行に何らかの遅れがあると回答した348名に、不足しているものを質問。「変革を推進するリーダー(19.5%)」「高度な専門性を持つ人材(15.5%)」「事業開発・企画人材(10.3%)」という結果だった。
人材・専門性不足によって実際に遅れたり、見送られたりした取り組みは「顧客・案件の獲得(33.2%)」「AI・DXの推進(33.0%)」「業務改革・生産性向上(31.4%)」が挙がった。
なお、今後強化したい人材・組織への投資としては「人材育成・リスキリング(32.9%)」が最多だった。
まとめ
本調査結果からは、企業が重要な経営課題を認識していても、実行段階では人材・専門性の不足が障壁の一つとなっている状況が読み取れる。最重要経営課題を具体的に挙げた回答者の61.9%に実行の遅れ・未着手があり、59.3%が人材・専門性不足による進捗への影響を回答した。
さらに、不足しているものとして変革を推進するリーダーや高度な専門性を持つ人材が挙がり、人材不足の影響は顧客・案件の獲得やAI・DXの推進にも及んでいると考えられる。人事部門にとっては、採用人数の確保だけでなく、経営課題の実行に必要な役割や専門性を把握し、育成・採用の優先順位を明確にすることが重要となるだろう。
今後強化したい投資では人材育成・リスキリングが最多となっており、社内人材の能力開発と次世代リーダーの育成、専門人材の採用を経営課題と結び付けて進めることが求められているようだ。人材への投資を具体的な課題解決につなげ、企業の実行力を高めていきたい。










