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仕事にイマジネーションを。今こそ必要とされる『創造力』と『想像力』とは

2020.03.10

 「仕事をするうえで何が大切だと思いますか?」とよく聞かれることがありますが、そういうとき私は「イマジネーションです!」と即答します。逆に、「イマジネーションのない仕事って何ですか?」と聞きたいくらい(笑)、業界・業種問わず「想像すること」って仕事をするうえではなくてはならないものだと思うのです。

 AIやRPAにとって代わられる単純かつ機械的業務は別として、本質的に仕事は人間の「創造」と「想像」で成り立つものだと思うのです。「目の前の仕事は何のためにするのか」「目の前の相手は何に困っていて、何を訴えてきているのか」などを想像しながら仕事をするのとしないのとでは、仕事のクオリティや効率はもちろん、人間関係・信頼関係の構築にとっても天と地との差があります。

 それは左脳で「考える」というよりも、右脳を使って「イメージする」こと。
 
 誰しも子どもの頃、色々な想像や空想をして楽しかった記憶があると思います。不思議なことに、大人になるにつれて想像する楽しさを忘れ、目の前のことを機械的にこなしてくようになっていく・・モッタイナイですね!
 
 人間だからこそできる「創造」と「想像」、これからの時代、それらを武器に仕事をやらずして私たちが生み出せる価値はかなり限られてくると思うのです。
 
 これだけITが進む時代になっても、人でなければならない業務は必ず残ります。そして、そこから生まれる人間関係・信頼関係こそが私の仕事に対する情熱でもあり、感謝・愉しみでもあるのです。

 最近コロナウィルスが大きなきっかけとなり、日本でも「リモートワーク」「在宅勤務」が一気に進みました。慌ててその制度を作ったという企業もよく耳にします。

 「リモートワーク」で一番ハードルになるのはコミュニケーションと聞きますが、この問題も実はシステムやツールの問題ではなく人間関係・信頼関係の問題であり、一人ひとりがイマジネーションを働かせることにより超えられるものではないかと思っています。

 与えられた業務を真面目に淡々とこなすのが得意な日本人。その忍耐強さは世界でも稀にみるほどで、それによって今の日本があるのですが、そろそろその忍耐強さを解放してあげても良い時期かもしれません。
 
 その代わり、左脳ばかりではなく、右脳も使ってイメージをしながら仕事をしてみるのはどうでしょう?そのイマジネーションからものすごい大きな価値が生まれたり、会社や日本を変えるものが生まれる可能性もあるのです。

 「創造」や「想像」をしないで仕事をすると単なる作業員で終わってしまい、それはやがてITにとって代わられる作業となります。むしろ、そういった作業はITに任せ、私たち特有のイマジネーションを使って仕事を創造したり、新しい価値を生み出せていけたら、もっと働きやすい国になるのではないかと思っています。
 
 そのためには、私たち大人が子どもたちの「創造力」や「想像力」をつぶさず、それをもっともっと伸ばしてあげる必要もありますね!

 時代が激変しても昔から変わらないものは必ずあります。
 
 これだけデジタル化が進んでいる今の時代、「創造力」と「想像力」により人と人との間に生まれるリアルな温もりや絆をどれだけ感じられるか。
そのために、今までの仕事のやり方を変え、創造し、想像していく。
 
 「競争」ではなく「創造」・「想像」の時代に、私たち日本人がどこまでITと人の役割を明確にし、価値を生み出していけるかが今から楽しみです。

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