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【まとめ記事】 人事担当者必見!採用難でも優秀な人材を採用するには?最適な「採用方法」を紹介

2019.09.12

 少子高齢化により人手不足が叫ばれる中、さまざまな業界で人材の確保は最優先の課題だ。また、近年の就活ルールの変化や働き方改革によって、求人媒体のあり方も急速に移り代わってきている。従来通りの採用方法をおこなっていても、採用成功には結びつかなくなってきているようだ。

 そこで今回は、効果的な採用活動を行うための方法を紹介する。自社の新しい採用を考える上で、ぜひ参考にしてほしい。

求人媒体

企業の求人情報を掲載し、求職者を集める
 「求人媒体」とは、企業の求人情報を掲載し、転職希望者からの応募を集める媒体のこと。民間企業が運営する求人サイトの他、ハローワークや、地域で配布されている求人情報誌なども求人媒体のひとつと言える。
 現在は、外資系専門、IT系専門、経営者経験者専門、高年収専門、派遣社員専門、財務専門など、一部の業界や職種に特化した求人媒体も増えており、よりマッチ度の高い求職者への訴求が可能だ。

ダイレクトリクルーティング

企業が主体的に、求める人材を探し出す
 「ダイレクトリクルーティング」は、求職者のデータベースなどから、企業が求める人材を発掘し、直接スカウトメールを送ることで、選考に導く手法だ。企業自らがアプローチするので、ターゲットにそった人材を獲得しやすい。

逆求人採用

学生がサイトに掲載した自己アピールなどに対し、企業がアプローチ
 近年学生が「逆求人サイト」などに掲載した自己アピールなどに対し、企業がアプローチをする「逆求人採用」という手法が注目されている。
 2000年代半ばから逆求人サービスそのものは登場し、学生との接点が得にくい、ベンチャー企業や中小企業が大半を利用していた。しかし2012年頃から、現在主力になっている「逆求人サイト」が登場すると、新卒採用業務の課題解決を目指す大企業の利用も増加していると言われている。
 逆求人採用は、優秀な学生とのマッチングを進めることができるというメリットがある。”新卒版”ダイレクトリクルーティングとも言えるだろう。

ターゲティング広告

求職者一人ひとりにマッチした求人広告を配信
 「ターゲティング広告」とは、デジタルマーケティングの手法を用いた広告手法のことだ。Webサイト訪問履歴などを解析し、その人の興味関心にマッチした広告を配信することができる。
 これを採用活動に応用すると、求職者が閲覧した求人情報などを元に、その求職者にとって魅力的な求人広告を配信可能だ。広告表示のターゲットとなる絶対的な母数は少なくなるが、自社への関心が高い特定の求職者に訴求できる。

説明会

転職イベントや合同説明会にブースを出展し、求職者を選考に誘導
 求職活動中、会社説明会は、企業と求職者が「最初に接触する機会」と言っても過言ではない。特に学生にとって会社説明会は、企業との最初のリアルな接点として、「この会社で働きたい」と思うか否かを図る貴重な時間となる。企業は、自社の魅力を発信し学生が説明会に何を求めているのか、「将来的にこの会社で働きたい」と思ってもらうことが重要だ。

インターンシップ

学生にインターン生として働いてもらい、入社までつなげる
 「インターンシップ」では、学生が企業の事業内容を、説明会などの対話だけでなく実際に体験することで、より入社後のイメージを持つことができ、学生と企業のミスマッチも防ぐことができる。企業としても、面接だけでははかることができない学生の姿を知ることができるというメリットがある。1dayインターンシップや長期インターンシップなどその内容や期間はさまざまあり、それぞれ目的によって手法が変わる。
 近年では、面接を廃止し、選考はインターンシップからのみとする企業も増えている。

ミートアップ

「オフ会」よりも気軽に、社員と学生が交流を深める
 共通する趣味などを持つ社員と学生や求職者が交流し、職場の雰囲気を体感したり、社風を知ってもらったりする「ミートアップ」。
 近年では、会社が主体となったパーティーを開催するなど、採用活動で取り入れる企業が増えている。

アルムナイ

自社からの離職者を再雇用
 「アルムナイ」とは、企業において定年退職者以外の離職者を一般的に意味する。雇用の流動化が進む中、雇用契約が切れた後でも、自社のことを良く知るアルムナイとの継続的な関係性を持ち続ける重要性が高まっている。アルムナイ向けのSNSページ開設やイベント開催などにより、アルムナイとのコミュニケーションを保ち続けることで、アルムナイの復職につなげることができる。

リファラルリクルーティング

社員の知り合いから採用
 「リファラルリクルーティング」とは、社員に知人の紹介・推薦してもらう採用方法。社員からの紹介のため、社風についても伝えやすく、事前に適性やスキルも把握しやすいため早期離職の防止にもつながっていく。さらに、良い条件が見つかれば転職を希望する潜在層にアプローチも可能なため、近年注目されている採用方法のひとつだ。

採用アウトソーシング

採用活動を外部に委託
 「採用アウトソーシング」とは、求人募集をしたい企業が外部の専門業者に委託する採用方法。委託できる内容は、採用計画・企画、母集団形成、応募者管理、ツールの提供、人事の教育・研修などさまざまだ。
 採用のノウハウが豊富な企業に委託することで、最適なプロセスの提案などが期待できる。また、これまで人事担当者が採用活動にかけてきた時間を、人材育成など本来時間を費やすべき業務に集中して取り組むことができるというメリットもある。

まとめ

 時代の流れに伴い、採用方法も目まぐるしく変化している。様々な採用方法を知る事が、採用活動を行う第一歩だ。自社にあった人材を獲得することで、早期退職などのリスクが減り、その後の採用コストの削減にも繋がっていく。
 今回挙げた採用方法を参考に、自社に最適な採用方法は何か、改めて検討してみてはどうだろうか。