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お役立ちコンテンツ「ビジネスメール・手紙の挨拶文例」 ~7月のあいさつ~

2020.07.02

 梅雨から酷暑に至るまでの気候の変化が大きく、本格的な暑さが体に堪えるようになる7月。ビジネスシーンにおけるメールや手紙では、季節感や気遣いのある表現を通して、相手が爽涼感を感じられるような文章を心がけたい。一方で、送る相手や利用するツールによってどのような表現を用いたら良いのか悩むこともあるかもしれない。

 今回は、7月に送るメールや手紙に添える時候の挨拶や結びの言葉を、フォーマルとカジュアルなシーンに分けて紹介する。相手との関係性や送るシーン、利用するツールによって適切に使い分け、活用してほしい。

目次

●【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●まとめ

【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

 7月は日本各地で梅雨が明け、暑さを如実に感じる時期だ。このような時期に送るメールでは、燦々と降り注ぐ太陽の光や気温を意識し、「夏」「暑」が含まれる言葉を用いると良いだろう。ここでは、フォーマルなビジネスシーンで使うメールの文頭・文末表現を紹介する。

時候の挨拶
 フォーマルな場面の時候の挨拶では、「〇〇の候」「〇〇のみぎり」といった漢語調の挨拶を用いる。時候の挨拶の後には、相手の繁栄や健康を喜ぶ言葉を繋げるのが一般的だ。送る時期や相手の住む地域の気候に合わせた表現を使うようにしよう。

・向暑の候(みぎり)、貴社いよいよご盛栄のこととお喜び申し上げます。(7月上旬)
・盛夏の候(みぎり)、貴社におかれましてはますますご健勝のことと、お喜び申し上げます。(7月中旬)
・炎暑の候(みぎり)、貴社におかれましては一段とご隆盛の由、大慶の至りと存じます。(7月下旬)
・三伏の候(みぎり)、〇〇様におかれましては一層ご清祥のこととお慶び申し上げます。(7月中旬~下旬)

結びの言葉
 文末では、文頭とは別の言葉を用いたのち、相手のさらなる発展を願う表現等を用いる。丁寧に文を結ぶことで、礼節を感じられる文章にまとまるだろう。

・盛暑の折、貴社ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
・厳暑のみぎり、皆様のご無事息災をお祈り申し上げます。
・烈暑の候、ご自愛専一に精励ください。
・暑熱耐え難い時節ではございますが、今後ともお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

 頻繁にやり取りのある顧客や親しい相手には、やや砕けた表現を用いると親密性が感じられるだろう。ここでは、日頃のビジネスメールにも応用できるカジュアルな時候の挨拶と文末表現を見ていく。

時候の挨拶
 カジュアルなビジネスメールでは、口語調の時候の挨拶を選ぶと良いだろう。7月らしい表現ののちに、相手の状況を気遣う一言を続けよう。

・夏本番を迎え、うだるような暑さが続くこの頃です。貴社におかれましては益々ご隆昌のことと存じます。
・梅雨明けとともに猛暑がやってきました。○○様におかれましては、なお一層ご清栄のことと存じます。
・蝉の鳴き声が暑さを増幅させるこの頃、○○様におかれましては、一段とご活躍のことと拝察いたします。
・夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
・連日厳しい暑さが続いておりますが、お変わりありませんか。

結びの言葉
 結びには、文章全体の雰囲気に合わせた丁寧でやわらかな表現を使い、相手の活躍を祈る言葉や今後への依頼等を添えるとよいだろう。

・しばらく厳しい暑さが続きそうですが、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・梅雨明けの暑さもひとしおでございます。夏風邪など召されませぬようご自愛ください。
・ますますの酷暑に体調を崩されませぬよう、どうぞ健やかにお過ごしください。
・暑さ厳しき折、ますますのご活躍をお祈りいたします。
・まずは暑中のお見舞いを申し上げます。

【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

 公的な文章やビジネスレターでは、昔ながらの形式に沿って改まった表現を用いるのが一般的だ。ここでは、ビジネスレターの文頭・文末表現を見ていこう。

時候の挨拶
 フォーマルな手紙を送る際は、文頭に「拝啓」等の頭語を置くとより丁寧さが感じられる。頭語の後には、メールの場合と同様に漢語調の時候の挨拶を続けよう。

・謹啓 仲夏の候(みぎり)、貴社におかれましては一段とご隆盛のことと、お喜び申し上げます。
・謹呈 大暑の候(みぎり)、○○様におかれましては、なお一層ご健勝のことと拝察いたします。
・恭啓 猛暑の候(みぎり)、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 酷暑の候(みぎり)、貴社ますますご繁盛の段、大慶至極に存じます。
・拝呈 炎熱の候(みぎり)、いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。

結びの言葉
 7月の季節柄、文末は相手の健康や繁栄を祈る言葉で結ぶとよいだろう。ただし、文頭に頭語を置いた場合は、頭語に応じた結語で結ぶことに注意しよう。

・三伏大暑のみぎり、貴社ますますのご繁盛を心よりお祈り申し上げます。 謹言
・極暑の候、〇〇様のより一層のご活躍を祈念いたします。 謹白
・猛暑の折、末筆ながら、皆様の益々のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 敬白
・烈暑の折、何卒お身体をおいといくださいませ。 敬具
・気候不順な季節につけ、くれぐれもご自愛ください。 敬白

【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

 格式ばった雰囲気ではなく親密性が感じられる印象にしたい場合は、メールと同様にやわらかな時候の挨拶や文末表現を使いたい。ここでは、カジュアルなシーンでの手紙における文頭・文末表現を見ていこう。

時候の挨拶
 カジュアルシーンの手紙では、頭語や結語を省き、季節を表す言葉から書き始めると良い。相手の住む地域に合わせた時候の挨拶ののちに、相手の安否を尋ねる一言を添えよう。

・暑中お見舞い申し上げます。お変わりなくお過ごしでしょうか。
・寝苦しい熱帯夜が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
・梅雨が明け海山の恋しい季節となりました。○○様もお元気でお過ごしのことと拝察いたします。
・蝉の声がにぎやかになる季節を迎え、ますますご壮健のことと存じます。
・盛夏の頃ですが、相変わらずご活躍のことと存じます。

結びの言葉
 手紙の終わりは、文頭と同様にやわらかい表現を選んで結びとしよう。相手の健康を気遣う言葉や今後の厚誼・鞭撻を願う言葉を添えると、相手にも心遣いが伝わるだろう。

・酷暑の時節柄、どうかご自愛専一にお過ごしください。
・皆様おそろいで、ご壮健にてこの夏を乗り切られますようお祈りいたします。
・炎暑焼けるが如しの昨今、どうぞ健やかにお過ごしください。
・梅雨明けの盛夏の折、貴社のさらなるご活躍をお祈り致します。
・うだるような暑さが続いておりますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

まとめ

 利用するツールごとに、フォーマルシーンとカジュアルシーンに分けた7月の時候の挨拶を紹介した。相手やツールによって表現を変えることで、文章の雰囲気が変わり、相手に丁寧な印象が伝わるのではないだろうか。暑さが身体に堪える季節だからこそ、相手のことを気遣った文章になるよう、これらの表現を活用してほしい。