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企業が対象の表彰制度・ランキングまとめ

2019.11.28

 自社が社会から見てどのように評価されているのかは、管理部門の担当者にとっては気になるのではないだろうか。企業に対する客観的な評価が目に見えて現れるのが企業表彰だ。

 企業に対する表彰制度には、優れた経営革新や技術革新などさまざまな種類があり、新聞やテレビなどのマスメディアに取り上げられることも多い。そのため表彰されると、企業の知名度アップにつながることもあるだろう。本特集では、企業が対象のメジャーなアワードやランキングをまとめた。管理部の方は是非参考にして頂きたい。

ホワイト企業アワード

ホワイト企業アワード

 一般財団法人日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)が実施する、”次世代に残すべき素晴らしい会社=ホワイト企業”の中で、今年最も注目するべき企業を表彰するイベント。2016年から年に1回行われており、労働者の働き方や価値観が多様化する中で、人々がいきいきと働けるホワイト企業を増やしていくために誕生した認定制度だ。

 受賞企業は、6つの指標(ビジネスモデル/生産性、ダイバーシティ&インクルージョン、ワーク・ライフバランス/健康経営、柔軟な働き方、人材育成/働きがい、法令遵守)の総合的な審査によって決定する。理念共有部門や生産性向上部門など、全部で9部門ある。

第4回ホワイト企業アワード(2019年)「最優秀賞」
・株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
・株式会社サカタ製作所

グッドキャリア企業アワード

グッドキャリア企業アワード

 キャリア形成の重要性と定着を目的に厚生労働省が行っている表彰事業。従業員の自律的なキャリア形成を支援するための取り組みを積極的に行い、他社の模範となっている企業が選ばれ、表彰される。

グッドキャリア企業アワード2019大賞(厚生労働大臣表彰)
・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
・SCSK株式会社
・日鉄工材株式会社
・日本生命保険相互会社
・株式会社ミツイ

グッドキャリア企業アワード2019イノベーション賞(厚生労働省人材開発統括官表彰)
・コニカミノルタウイズユー株式会社
・日本電産株式会社
・服部農園有限会社
・三井住友海上火災保険株式会社
・三菱ケミカル株式会社

イクメン企業アワード・イクボスアワード

イクメン企業アワード・イクボスアワード

 厚生労働省が、男性の育児休業取得を促進する「イクメンプロジェクト」の一環として行う表彰制度。男性の育児と仕事の両立を積極的に推進する企業が「イクメン推進企業」として表彰される。
 
 また、部下に対して育児と仕事の両立を支援しながら、自らも仕事と私生活を充実させている管理職が表彰される「イクボスアワード」も開催されている。企業と個人にスポットが当たるアワードだ。

イクメン企業アワード2019 受賞企業
〇両立支援部門 グランプリ
・アフラック生命保険株式会社
・株式会社コーソル

〇特別奨励賞
・全日本空輸株式会社
・パシフィックコンサルタンツ株式会社

イクボスアワード2019 受賞者
〇グランプリ
・オリックス・クレジット株式会社 古賀 唯泰氏
・株式会社シンコーメタリコン 玉置 千春氏

〇特別奨励賞
・社会福祉法人あいのわ福祉会 佐野 佑氏
・都市産業株式会社 藤田 勲氏

健康経営アワード

 経済産業省が東京証券取引所と共同で、健康経営に取り組む企業の表彰や健康経営の促進のためのディスカッションを行うことを目的に開催。上場企業を対象に、従業員の健康管理を経営的な視点で戦略的に取り組んでいる企業が「健康経営銘柄」に選定される。

健康経営銘柄2019(26業種35銘柄)(2019年度初の企業を5社抜粋)
・日本水産株式会社
・西松建設株式会社
・大王製紙株式会社
・JXTGホールディングス株式会社
・古河電気工業株式会社

製品安全対策優良企業表彰(PSアワード2019)

 経済産業省主体で行っている表彰制度。製品安全に積極的に取り組んでいる製造事業者、輸入事業者、小売販売事業者、各種団体をそれぞれ企業単位で広く公募し、「製品安全対策優良企業」として表彰される。製品自体の安全性をではなく、企業・団体全体の製品安全活動に関する取組が評価の対象だ。

製造事業者・輸入事業者部門-大企業
〇技術総括・保安審議官賞:株式会社リコー
〇優良賞(審査委員会賞):株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド

製造事業者・輸入事業者部門-中小企業
〇経済産業大臣賞:山本光学株式会社
〇優良賞(審査委員会賞):アイリスオーヤマ株式会社

小売販売事業者部門-大企業
〇優良賞(審査委員会賞):株式会社カインズ

小売販売事業者部門-中小企業
〇優良賞(審査委員会賞):ふとんのにしなか

IR優良企業賞

 毎年1回、優れたIR活動を実施している企業が会員企業の中から選定され、応募企業が申告する「調査票」の結果を踏まえ、「IR優良企業」が決定する。2005年からは、長期間にわたって優れたIRを継続している企業や、顕著なIRを実施していた企業を称える「特別賞」も設られており、優良企業賞の受賞が3回目となる企業は「大賞」として表彰される。

IR優良企業大賞 受賞企業
・三菱UFJフィナンシャル・グループ(2018年・2017年IR優良企業賞)

IR優良企業賞 受賞企業
・アサヒグループホールディングス(2014年大賞、2010年・2004年優良企業賞、2013年特別賞)
・花王(2002年・2000年優良企業賞)
・ソニー(2018年・1996年優良企業賞、2017年特別賞)
・ダイキン工業(2017年優良企業賞)
・丸井グループ(2017年優良企業賞、2016年特別賞)
・三井住友フィナンシャルグループ(2013年優良企業賞)
・三井物産(2018年・2008年優良企業賞、2014年特別賞)

IR優良企業特別賞 受賞企業
・積水化学工業(初受賞)
・日本電信電話(2015年優良企業賞、2014年特別賞)
・日立建機(初受賞)
・横河電機(初受賞)

IR優良企業奨励賞 受賞企業
・テクノプロ・ホールディングス(初受賞)
・メタウォーター(初受賞)

働きがいのある会社ランキング

 Great Place to Work® Institute Japanが行う、毎年「働きがい」において一定水準を満たす企業をベストカンパニーとして選出し、ランキング形式で発表するイベント。従業員向けと企業向けの2種類で構成されたアンケート結果をGPTWジャパンと外部有識者からなる委員会が精査採点し、点数化でランキングを決定している。エントリー方式で、従業員25名以上の法人が対象だ。

大規模部門(従業員1000人以上)
1位:株式会社セールスフォース・ドットコム
2位:株式会社Plan・Do・See
3位:株式会社ディスコ
4位:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド
5位:プルデンシャル生命保険株式会社

中規模部門(従業員100-999人)
1位:コンカー
2位:サイボウズ
3位:バリューマネジメント
4位:freee
5位:武蔵コーポレーション

小規模部門(従業員25-99人)
1位:アトラエ
2位:and factory
3位:GRIT
4位:イグニション・ポイントグループ
5位:iYell

働きがいのある企業ランキング

 転職・就職のための「元社員・社員の声」を共有できる情報プラットフォーム「Vorkers」では、投稿された社員・元社員による企業の職場環境についての評価点を集計。毎年ランキング形式で発表が行われている。

働きがいのある企業ランキング2019
1位:グーグル合同会社
2位:株式会社セールスフォース・ドットコム
3位:三井不動産株式会社
4位:株式会社ボストンコンサルティンググループ
5位:株式会社リンクアンドモチベーション

まとめ

 企業を表彰する制度は数多くあり、またその目的も様々だ。表彰されることで、社会に自社の取り組みを広く知ってもらうことで、自社のさらなる発展につながる可能性もある。また、表彰企業で働くことは、従業員一人ひとりのモチベーションが向上することも期待できるだろう。
 企業のイメージアップ・知名度アップに繋がる表彰制度の受賞に向け、管理部門が中心となり取り組んでみてはどうだろうか。