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【2024年版】5月のビジネスメール・手紙の挨拶文例~お役立ちコンテンツ~

2024.05.01

新年度が始まり約1カ月がたつ5月は、新入社員や異動した社員も配属先や部署内での担当が決まるなど、外部とのやりとりが増え、取引先や顧客、お世話になった方への挨拶など、メールや手紙を送る機会も増えてくるだろう。そこで今回は、5月に送るメールや手紙に添えたい時候の挨拶を、フォーマルとカジュアルなシーンに分けて紹介していく。相手との関係性やシーン、利用するツールなどによって適切に使い分け、活用していただければ幸いだ。

目次

●【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●まとめ

【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

5月は春から夏へと季節が移り替わる時期だ。徐々にまぶしくなる陽の光の様子や一層色鮮やかになった新緑の様子などを添えると、5月らしい爽やかさを感じられる時候の挨拶になるだろう。ここでは、フォーマルなビジネスシーンで使うメールの文頭・文末表現を見ていこう。

時候の挨拶
取引先企業や顧客にあててフォーマルなビジネスメールを送るときは、漢語調と言われる「○○の候」から始まる挨拶文を入れるのが一般的だ。5月は上旬・中旬・下旬と1カ月の中でも気候の変化が大きいため、時期に合った言葉を選びたい。

・新緑の候/葉桜の候、貴社益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。(5月上旬)
・万葉の候/晩春初夏の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の由、大慶の至りと存じます。(5月中旬)
・惜春の候/軽暑の候、貴社に置かれましてはますます繁栄のことと、お喜び申し上げます。(5月下旬)
・若葉の候/薫風の候、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。(5月全般)

結びの言葉
ビジネスメールの文末は、季節の挨拶のほか「相手の繁栄を祈る言葉」や「指導や愛護を願う言葉」を組み合わせて結びの言葉として記載しよう。

・軽暑のみぎり、ご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
・風薫る爽やかな時節、貴社の一層のご繁栄を心より申し上げます。
・季節の変り目につき諸事ご多用のことと存じますが、引き続きよろしくご協力を賜りたくお願いいたします。
・連休明けの折、何かとご多用かと存じますが、ご検討のうえご返答いただきますようお願い申し上げます。
・向暑の折、くれぐれもご自愛下さい。略儀ながら書中をもちましてお礼とさせていただきます。

【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

ビジネスシーンでも、相手が親しい関係性である場合や、頻繁なやり取りの際に添える場合などは、口語調の時候の挨拶を用いることもある。口語調の挨拶を使うときは、丁寧さを意識しながらも、文章全体の雰囲気が堅苦しくなりすぎないように気をつけたい。

時候の挨拶
5月の季節柄、爽やかで心地よい陽気を表す言葉や、5月の季語を入れた挨拶を添えるのが好ましいだろう。

・風薫る爽やかな季節となりました。〇〇様におかれましてはお元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
・八十八夜を過ぎ、夏も近づいて参りました。貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
・五月晴れの空に鯉のぼりが舞い踊るこの頃、皆様にはますますご壮健のことと存じます。
・日中は汗ばむほどの季節となりましたが、皆さまにはいよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。
・初夏を思わせる日差しがまぶしい季節になりました。〇〇様にはお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

結びの言葉
カジュアルなメールで用いる結びの言葉は、文頭の表現にも合うように、相手に親しみを感じさせる表現を使うと良いだろう。ここでも「相手の身体を労わる言葉」や「相手の繁栄を願う言葉」をセットで使う。

・風薫る爽やかな季節です。心身共に十分に癒し、暑い季節に備えましょう。
・新生活にも少し慣れてきたころでしょうか。ますますのご活躍をお祈りしております。
・季節の変わり目ゆえ、どうぞご自愛くださいますように。
・吹く風も夏めいてきました。心身共に晴れやかにお過ごしください。
・寒暖の差が激しい時節柄、お身体をおいといください。
・夏に向けてさらにご飛躍なさることと存じております。

【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

公的な文章やビジネスレターなどでは、「謹啓」などの頭語と「謹言」などの結語を文頭・文末に置くのが一般的だ。ビジネスシーンで使う手紙の書き出しと結びの表現を見ていこう。 

時候の挨拶
ビジネスレターや公的な文章には、頭語に続き、漢語調で時候の挨拶、相手の繁栄を願う一言がセットというように覚えておくとよいだろう。どの言葉を選ぶのかは、相手との関係性やシーン、また手紙を送る季節によって変わってくるので、適切に使い分けたい。

・謹啓 新緑の候、貴社におかれましては、いよいよご隆盛の由、大慶の至りと存じます。
・拝啓 薫風のみぎり、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
・粛啓 若葉の候、貴社におかれましては、益々ご発展のこととお喜び申し上げます。
・謹呈 向暑の候、〇〇様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

結びの言葉
本文を書き終えたら結びの挨拶である「末文」を記そう。ここでもメール同様に、「相手の繁栄や活躍」を願う一言と、締めくくりの言葉を書く。また、頭語を用いる場合はそれに合わせた結語を文章の最後に添えることを忘れないようにしたい。

・新緑が生い茂るがごとく、貴社益々のご発展をお祈り申し上げます。まずは書中にてお知らせいたします。 謹言
・軽暑のみぎり、どうかご自愛専一にますますのご活躍をお祈り申し上げます。まずは書中にてお知らせいたします。 敬具  
・青葉繁れる好季節、貴社益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。まずは略式ながらお知らせいたします。 再拝
・風薫る爽やかな時節、どうぞお健やかにお過ごしください。 敬白

【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

同僚や近しい上司にあてた手紙など、比較的砕けた文章の場合は、口語調の時候の挨拶を使うと良いだろう。ここでもメールの場合と同様に、5月の晴れやかな気候や季節の移り変わりが感じられるような一言を添えよう。

時候の挨拶
カジュアルな手紙の文頭では、頭語をつけず、かしこまりすぎない口語調の時候の挨拶から始めよう。カジュアルなシーンで使う、メールの書き出しと同様と覚えておくと良いだろう。

・緑が目に鮮やかな季節となりました。皆様にはいよいよお健やかにお過ごしのことと存じます。
・日中は汗ばむほどの季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
・青空に鯉のぼりがひるがえっております。〇〇様にはお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。
・さわやかな初夏の風が吹く頃となりました。貴社におかれましてはいよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。
・梅雨の走りのような日が続いておりますが、皆様お変わりなくご健勝にてお過ごしのことと何よりに存じます。

結びの言葉
親しい相手に送る手紙の文末表現では、柔らかい口調で相手への気遣いや、次に会うことを待ち望む気持ちを伝えられると良いだろう。

・風薫る爽やかな季節です。心身ともにお元気で、暑い夏に備えましょう。
・連休疲れを残さぬよう、お互いにますます頑張りましょう。
・木の芽時は体調を崩しやすいとのこと。くれぐれもご自愛ください。
・暦の上ではもう夏です。心身とも晴れやかにお過ごしください。
・庭先のつつじが見頃となりました。近くにお出ましの際は是非お寄りください。

まとめ

新生活が落ち着き始めた5月。相手を気遣ったり、お世話になった方に新生活の様子を報告したりと手紙やメールを送る機会もあるのではないだろうか。ビジネスシーンで送るメールや手紙には、日本古来から受け継がれてきた、季節の移り変わりを表す時候の挨拶を使い、感謝や安否を気遣う気持ちなど、相手への配慮を伝えよう。ただ、かしこまり過ぎる表現は意味が通じにくく、形だけの印象を与えてしまうこともある。最低限のマナーには気をつけながらも、自身の言葉で一工夫した言葉を添えられるとより一層気持ちが伝わるだろう。

<お役立ちコンテンツ「ビジネスメール・手紙の挨拶文例」>

ー4月の挨拶ー