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【2024年版】2月のビジネスメール・手紙の挨拶文例 ~お役立ちコンテンツ~

2024.01.22

2月初旬には暦の上では春が始まる「立春」が訪れるため、ビジネスシーンにおけるメールや手紙でも春を象徴する言葉が交わされるようになる。一方で2月は一番の冷え込みを感じる月でもあり、送る時期や相手の住む地域によってどのような時候の挨拶を用いたらよいか悩むこともあるかもしれない。

今回は、2月に取引先や担当者に送るメール・手紙に添える時候の挨拶文を紹介する。季節感のある表現や相手の健康を気遣う言葉を丁寧に述べ、温かみのある文章を送ろう。

目次

●【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
● まとめ

【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

まずはフォーマルなビジネスメールで使いたいメールの文頭・文末表現を見ていこう。季節の挨拶では、春を表す「梅」「鶯」などの表現を用いると華やかな印象になるだろう。

時候の挨拶
フォーマルなメールでは「〇〇の候」「〇〇の折」「〇〇のみぎり」のような漢語調の表現を用いると、改まった印象を与えることができる。時候の挨拶の後には、相手の繁栄や活躍を喜ぶ言葉などを続けよう。

(2月初旬~中旬)
・立春/節分の候 [折 / みぎり]、貴社いよいよご清祥の由、心からお喜び申し上げます。
(2月中旬~3月)
・春寒の候 [折 / みぎり]、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
(2月全般~3月)
・梅花/梅鴬の候 [折 / みぎり]、貴社には益々ご隆昌の段、大慶の至りと存じます。
(2月全般)
・向春の候 [折 / みぎり]、皆様におかれましては一層ご健勝のことと拝察いたしております。

結びの言葉
文章の締めくくりは、文頭の表現との重複に注意を払いつつ季節の言葉を添えることで、全体が引き締まった印象になるだろう。2月は一年の中でも寒さが厳しい季節であるため、相手の健康を願う表現を添えると温かみのある文章にすることができる。

・厳寒/残寒の候 [折 / みぎり]、健康には十分ご留意ください。
・春浅の候 [折 / みぎり]、皆々様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・余寒なお厳しき折柄、風邪など召されませぬようご自愛ください。
・三寒四温の時節柄、ご自愛専一にてご精励ください。

【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

頻繁にやり取りをかわすクライアントや親しい相手には、やや砕けた口語調の時候の挨拶を用いると親密性が感じられる。ここでは、日頃のビジネスメールにも応用できるカジュアルな時候の挨拶と文末表現を紹介する。

時候の挨拶
カジュアルなメールの挨拶では、季節柄を表す言葉の後に、企業や担当者の活躍を喜ぶ言葉、体調を気遣う言葉などを続けるのが一般的だ。

・春とは名ばかりの風の寒さですが、お変わりございませんか。
・春の陽気が待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしですか。
・寒さの中にも春の足音が聞こえてくるこの頃、~~様のご活躍を拝聞しております。
・雪解けの水もようやくぬるみ、春の訪れを感じます。平素は大変お世話になっており
 ます。

結びの言葉
カジュアルなビジネスメールの文末は、春を連想させる言葉を用いつつ、相手の発展や健康を願う言葉などで結ぶとよいだろう。

・暦の上では春とは言え、厳しい寒さが続きます。体調を崩されませんよう、温かくしてお休みください。
・梅のつぼみが春を知らせる季節となりました。~~様のますますのご活躍をお祈りいたしております。
・鶯の初音が聞かれる頃となりました。温かくなりましたらぜひこちらにもいらしてください。
・いよいよ花粉の季節の到来です。無理せずお体を大切になさってください。

【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉

公的な文章やフォーマルなビジネスレターでは、昔ながらの形式に沿って改まった表現を用いるのが一般的だ。ここでは、改まった文頭・文末表現を見ていこう。

時候の挨拶
フォーマルな手紙では、文頭に頭語を置き、漢語調の時候の挨拶を続ける。頭語は「拝啓」を用いるのが一般的だが、以下では特に改まった手紙で用いる頭語を紹介する。

・謹啓 早春の候 [折 / みぎり]、貴社におかれましては一段とご隆盛のことと、お喜び申し上げます。(敬具)
・恭啓 晩冬の候 [折 / みぎり]、~~様におかれましては、一層ご健勝のことと拝察いたします。(謹言)
・粛啓 紅梅の候 [折 / みぎり]、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。(謹白)
・謹白 春雪の候 [折 / みぎり]、貴社ますますご繁盛の由、大慶至極に存じます。(頓首)
・謹呈 雪解の候 [折 / みぎり]、~~様にはいよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。(敬白)

結びの言葉
フォーマルなビジネスレターの文末は、頭語に対応した結語で結ぶことに注意が必要だ。季節の言葉を用いた後、相手の更なる発展や今後の厚誼を願う言葉などで結ぶとよいだろう。

・(拝啓)残雪の候 [折 / みぎり]、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。 敬具
・(拝呈)余寒の候 [折 / みぎり]、~~様のより一層のご活躍を祈念いたします。 敬白
・(啓上)中陽の候 [折 / みぎり]、皆様のご健康とご多幸を心より祈念いたします。 拝具
・(謹啓)梅月の候 [折 / みぎり]、引き続き倍旧のご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。 敬具

【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉

親密性が感じられる手紙を送りたい場合は、メールと同様に口語調の表現を使い、全体の口調も統一するとよいだろう。ここでは、手紙に添えるカジュアルな文頭・文末表現を紹介する。

時候の挨拶
カジュアルなビジネスレターでは、頭語や結語を省き、季節を表す言葉から書き始める。時候の挨拶の後に、相手の状況や安否を気遣う一言を添えよう。

・長い冬もいよいよ終わりに近づいています。皆様変わりなくお過ごしでしょうか。
・梅便りが聞こえる今日この頃、~~様も健やかにお過ごしのことと存じます。
・いくらか寒さも緩んで参りました。日頃はお世話になっております。
・冬の名残りがなかなか去らず春の訪れを待ちわびるこの頃、風邪など召されていませんか。

結びの言葉
カジュアルなビジネスレターの文末では、送る時期や相手の住む地域の気候に合わせた表現を選ぼう。

・梅の便りが届く季節となりました。皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
・雪解けを待たずして顔を出したふきのとうに春の息吹を感じます。どうぞ穏やかにお過ごしください。
・春が立つとはいえ寒気冴え返る時節です。何卒ご自愛下さい。
・寒さの中にも春の兆しが感じられる昨今、引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

まとめ

ビジネスシーンで使用できる2月の時候の挨拶を紹介した。厳しい寒さを表す言葉を用いることも多いが、梅の花や鶯の声など春の訪れを予感させる言葉を用いると明るい文面になるだろう。今回紹介した文例を取り入れながら、心のこもった手紙やメールを送ってみてはいかがだろうか。