法人向け電報サービス。電報の活用例やおすすめ電報サービスを紹介
メールや電話、SNSといった通信網が発達した今でも電報の圧倒的な存在感は健在だ。お祝いやお悔やみの言葉を文字にして伝えたいときに利用されることが多い電報は、法人こそがうまく利用していきたいサービス。今回は人気の電報サービスから電報を送る際に必要なものまで、詳しく解説していく。
ビジネスで電報を使う主なシーン
ビジネスで電報を使うシーンは大きく分けて2つ。お祝いのときに送る「祝電」とお悔やみ時に送る「弔電」だ。まったく真逆のシーンではあるが、具体的にどういったシーンで電報を使うのかをみていこう。
■ 就任・栄転など人事のお祝い
取引先の担当者が新たな役職に就任したり栄転したりするなど、人事に関するお祝いには電報がよく活用されている。華やかなカードを選んで、先方にお祝いの気持ちを伝えたい。
■ お取引先の祝賀行事のお祝い
取引先の周年祝いや新規の開店等のお祝いにも電報は有効だ。スタンドフラワーとセットで送ることができるサービスもあり、お花と言葉の両方を同時に手配できる。
■ 叙勲・褒章・表彰・受賞のお祝い
取引先に勲章・褒章・表彰を受けた人がいる場合、ぜひいち早く情報を手にして電報を送りたい。人生にそう何度もないお祝いなので、できるだけ華やかなカードを選んで送るとよいだろう。
■ 選挙の激励・当選のお祝い
選挙に出馬している関係者がいる場合、選挙期間中の激励や当選後のお祝いにも電報は有効だ。実際に手伝うことは難しくても、応援しているという気持ちを電報に乗せて届けることができる。
■ 葬儀や法要といったお悔やみ
多くの会社で電報を利用する回数が多いのはお悔やみだろう。関係者の訃報をキャッチしても、全ての式に参列できるわけはないので、そうなると必然と電報を打つことになる。遠くからでも哀悼の意を伝えよう。
法人向けおすすめ電報サービス
D-MAIL(NTT東日本)
NTT東日本が運営する「D-MAIL」は、デザイン性の高いカードが豊富な電報。ブリザーブドフラワーがセットになっているもの等もある。他社と差をつけた電報を送りたい人にぴったりだ。当日19時までなら即日、19時から24時の申し込みで翌日中に届けられるので急な電報にも対応してくれる。
(「D-MAIL」のサービスはこちら)
でんぽっぽ(KDDIグループ)
KDDIグループの運営する「でんぽっぽ」は、伝統的なカードデザインが多いサービス。ビジネスシーンにおいて使い勝手のよい電報がそろっている。特に弔電は種類が多いので、チェックしておきたい。当日14時までの申し込みで最短即日に届けてくれ、東京23区や政令指定都市等では、有料オプションで17時までの受付で当日配達もしてくれる。
(「でんぽっぽ」のサービスはこちら)
ALSOK電報
ビジネスシーンで使い勝手のよい祝電を取り扱っている「ALSOK電報」。スタンドフラワーとセットで電報を送ることもできる。当日12時までの受付で即日届けてくれ、12時以降の受付では翌日中に届けてくれる。場所によってそれ以上に時間がかかる場合もあるので、詳しい到着時間は公式サイトで確認してほしい。
(「ALSOK電報」のサービスはこちら)
VERY CARD
佐川急便の子会社「VERY CARD」は、web申し込みに特化することでリーズナブルな価格設定を提供しているサービス。ビジネスに利用できそうな高級素材にこだわったカードや刺しゅう、織物のカード等がラインナップされている。14時までの申し込みで全国即日配達が可能(一部地域除く)。佐川が持つ全国300カ所の配送拠点から届けてくれる。
(「VERY CARD」のサービスはこちら)
24時間365日対応の日本郵便のWebレタックスもおすすめ
Webレタックスは日本郵便が提供する電報に似たサービス。電報との違いは、以下のようになる。
1.画像が挿入できる
2.文字の追加が可能
3.追跡サービス
画像挿入と文字追加をした際にも追加料金は不要なのも嬉しいポイントだ。オリジナリティあふれる電報を送りたいときにぜひ活用したい。
(「日本郵便」のサービスはこちら)
電報を送る際に準備すること
電報を送る際には事前の下準備があるかないかでスムーズにサービスを利用できるかが変わる。しっかり事前に情報を整理してから申し込みをしよう。
● お届け先の情報
まずは相手先の住所や役職、名前等の情報を準備しよう。これらは配達の際に利用するので正しい情報を記載する必要がある。弔電の場合は喪主を受け取り人名として送ることが一般的だ。故人名と一緒に記載することを忘れないようにしたい。
● お届け日時
式典や法要は1日中やっているわけではないので、開催時間までにしっかり届くよう手配したい。ただ、あまりに早すぎても受け取ってもらえない可能性があるため、できれば前日あたりに届くように手配するとよいだろう。即日発送してくれる場合でも時間指定まではできないこともある。開催日時の連絡が来たらすぐに手配することが肝心だ。
● メッセージの内容
メッセージの文面はお祝いもしくはお悔やみの定型分+一言添えるくらいがよいだろう。電報を送る相手の元には、他にもたくさんの電報が届いている可能性がある。そうすると中までしっかり読まないことも。重要な内容は書かない方が賢明だ。
また、連名で送る場合はメッセージの最後に連名である旨を入れておこう。
● 差出人の情報
送り主についても抜かりなく記載したい。会社名はもちろん、部署等もしっかりと漏れないようにしよう。
● 予算と決済方法
電報はカード代にプラスして文字代がかかる。できるだけ簡潔な文章を心がけるとよいだろう。決済方法に関しては電話料金と一緒に支払えたりクレジットカードで支払えたり、料金後納だったりと各社さまざまだ。法人での登録により、支払い方法のバリエーションが広がることもあるのでしっかりと確認しよう。
電報サービスを利用して電報を送るメリット
手紙やカードを送るという選択肢もある中、あえてお金をかけて電報サービスを利用するのには多くのメリットが存在するからだ。どんなメリットがあるのか、1つずつみていこう。
①配達時間の指定ができる
郵便物と違って配達時間の指定ができるのはとても大きなメリットだ。特に式典などの場合は細かい到着日時ができると、主催者にとって嬉しい気遣いとなるだろう。
②即日配達ができる
多くの場合、訃報は突然知らせが来る。そんなときにも即日配達ができる電報は忙しいビジネスマンにとって心強い味方だ。お通夜に伺えないがお悔やみは伝えたい、そんなニーズにマッチしたサービスといえるだろう。
③便せんと封筒を用意する必要がない
手紙やカードを送る際に必要なのが便せんと封筒。普段から筆まめな人ならば常にデスクにあるかもしれないが、多くの人は必要に迫られて買いに行くことになる。しかし、ビジネスに適したレターセットを探すには意外と労力が必要な上、買いに行く時間を取られてしまう。電報ならWebでカードデザインを選んで文章を作ったらそれで終了。職場を離れることなく発送ができる。
④手書き文字を書く必要がない
自分の字に自信がある人はそう多くはないのではないだろうか。手紙の場合、自筆で書く必要があるが、電報の場合はその労力が0。字にコンプレックスがある人にとっても使い勝手がよいだろう。
⑤見本になる文例があり送付がスムーズ
多くの電報サービスにはシーンごとに合わせた定型文があり、そのまま送っても差し支えないレベルの完成度だ。その定型文+一言添えるだけで立派な文章が完成するので、文章力に自信がない人にもぴったりだ。
まとめ
一見、前時代的に思える電報だが、実は活用するシーンは多く、今後も引き継がれていくビジネスコミュニケーションだろう。コロナ禍で簡単には取引先とも会えない今だからこそ、ちょっと手の込んだ電報を送るとインパクトがある。さまざまな電報サービス会社があるので、ぜひ一度資料を請求してみてほしい。