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AI契約書レビュー支援サービス。サービス紹介と選定のポイントを解説

2022.03.16
オフィスのミカタ編集部

契約書の内容を自動でチェックできる、AI契約書レビュー支援サービスを導入する企業が増えている。ツールを導入するにあたって、どのようなことができるのか、メリットやデメリットなどを知りたいと考える担当者もいるだろう。今回は、AI契約書レビュー支援サービスの概要やツール選定のポイント、おすすめのサービスなどを紹介する。

目次

● AI契約書レビュー支援サービスとは?
● AI契約書レビュー支援サービスでできること
●AI契約書レビュー支援サービス8選
●AI契約書レビュー支援サービスの選定ポイント
●AI契約書レビュー支援システムの活用メリット・デメリット
●まとめ

AI契約書レビュー支援サービスとは?

AI契約書レビュー支援サービスとは、AIが契約書の内容についてリーガルチェックを行うサービスのこと。契約書の項目が自社にとって有利か不利か、リスクがあるかなどの判断を自動で行ってくれるほか、抜けや不要な項目はないかを判定してくれる。

従来、契約書のチェックは法務部など専門知識のある担当者が一つずつ行うことが多かった。法律の内容に沿って行う必要があるため、チェックには時間や専門知識が必要になり、業務が属人化してしまうという課題があった。また、そもそも長年携わり、経験を積まなければ判断が難しいとされる業務でもある。

このような課題に対して、システムの導入により業務効率化や業務の標準化を目指せる。契約書のチェックに大幅な時間や人材コストがかかっている企業は、これらのシステムの活用を検討したい。

AI契約書レビュー支援サービスでできること

AI契約書レビュー支援サービスは、リーガルチェックや契約書作成を効率化させる機能が複数ある。それぞれを詳しくみていこう。

リスク検知機能(レビュー機能)
リスク検知機能とは、AIが自動的に契約書のレビューを行い、不利な条文や不足事項などの契約書のリスクを可視化する機能のこと。AIによる学習機能を利用し、法的見地や過去にレビューした契約書や独自の審査基準など、さまざまな視点から確認することができる。高精度で効率的なレビューを行うことが可能で、リスクを漏らさず検知できる。

リスク回避機能
リスク回避機能とは、契約書のリスクを発見した後、回避の方法までをサポートしてくれる機能のこと。修正後の条文例やリスクの要因について解説してくれる「推奨例文・解説機能」を利用すれば、担当者負担が軽減され、短時間で契約書が作成できる。

また、「条文検索機能」を利用すれば、キーワードを入れるだけでひな形や過去にレビューした契約書から必要な条文が検索できるため、効率的に作業が行えるだろう。

契約書作成機能
契約書作成機能とは、テンプレートを利用して、契約書の作成が行える機能のこと。多くが法律家監修のもとに作成されているため、法律に沿って信頼性の高い契約書を作成できる。初めて扱う類型の契約書も、雛形を利用すれば必要項目の抜けなく効率的に作成できる。過去に作成した契約書や自社の雛形を登録できるものもあるため、活用しやすい。

契約書編集機能
契約書編集機能は、契約書作成時にかかる細かい手間を省いてくれる機能。目視では見落としてしまう誤字脱字や形式上のミスなども、漏れることなく洗い出すことができる。条項のずれを検知してくれる「条ずれ自動確認機能」や、引用する条項をハイライトで表示してくれる「引用条項ハイライト機能」を利用すれば、編集作業もスムーズに行える。「表記ゆれチェック機能」を用いれば、人によるチェックにかかる時間よりもはるかに短時間で作業が行なえ、業務効率化につながるだろう。

ナレッジ共有・管理機能
システムに契約書や雛形をアップロードしておき、ナレッジの蓄積や共有に役立つ機能がナレッジ共有・管理機能だ。契約書の修正履歴を記録しておき後から確認できる「自動記録機能」があるシステムなら、誰もが修正のプロセスを把握できる。その他にも、「電子署名機能」や「管理機能」があるサービスを活用すると、契約書の修正履歴を記録できるなど、契約書の管理が容易になる。

AI契約書レビュー支援サービス8選

LegalForce
●運営会社
株式会社 LegalForce

●特徴
・法改正にも対応し、日・英合わせて48類型の契約書レビューがすぐに利用可能
・一般的な基準 と自社の基準で契約書のリスクを網羅的に洗い出す
・弁護士作成の解説や修正文例の表示ができる

LegalForceは、最先端の技術と弁護士の法務知見で高品質な契約書レビューを行えるAI契約書レビューサービス。わかりやすい操作性で活用しやすく、サポート体制も充実している。

●料金プラン
要資料請求

●URL
https://legalforce-cloud.com/

資料ダウンロードはこちら

LAWGUE
●運営会社
FRAIM株式会社

●特徴
・契約書作成におけるノウハウやナレッジを見える化し共有できる
・誰もが探している文書に簡単にたどり着ける、検索システムとデータベースを構築
・契約文書のほか規定や特許文書もチェック可能

LAWGUEは、契約書に限らず企業が取り扱う数多くの文書に対応している。契約書以外にも、規程類や仕様書、その他特許文書やIR文書、議事録、プレスリリースの文案作成、さらに社内規定の作成から校正、管理まで行える。AIを用いた編集作業の効率化により、契約書の作成・レビューにかかる時間を大幅に削減できる。

●料金プラン
要問い合わせ

●URL
https://lawgue.com/

ContractS CLM
●運営会社
ContractS株式会社

●特徴
・契約書の作成から、レビューから承認、締結、締結後の管理まで、契約業務をワンプラットフォームで最適化
・法務相談の内容を契約書に紐付けて管理するため、チームや部署を超えた連携がしやすい
・契約プロセスを可視化し、契約に関わるコンプライアンスリスクを回避

ContractS CLMは、契約業務に関する全ての業務をワンストップで行える、契約書レビューサービス。契約ライフサイクル管理を実現し、契約書作成・レビュー・承認・締結・更新・管理といった、契約にまつわる業務を集約し、契約業務の最適化ができる。

●料金プラン
・要問い合せ

●URL
https://www.contracts.co.jp/

GVA assist
●運営会社
GVA TECH株式会社(ジーヴァテック株式会社)

●特徴
・契約上のリスクを瞬時に検知し、読む負担を軽くする
・契約書作成の際、修正例と豊富な譲歩案を提示する
・弁護士監修の契約書雛形が数百種類ある

GVA assistは、契約審査時の「読む、直す、仕上げる」の負担を解決し、的確かつ効率的な契約審査を実現できるプラットフォーム。審査中の気づきを放置せず、集約、蓄積、活用できる。

●料金プラン
【ライトプラン】初期費用100,000円+月額料金30,000円~
【エンタープライズプラン】初期費用+月額料金問い合わせ

●URL
https://ai-con-pro.com/

Legaledge
●運営会社
株式会社コスモルート

●特徴
・紙媒体でも電子契約でも一括管理が可能
・シンプルな操作性で、条文検索が可能
・電子印鑑GMOサインと連携し、契約書の締結~管理・活用をクラウドで一元化

Legaledgeは、大手企業法務部門の経験者が、現場の課題を解決すべく開発した契約書管理サービス。契約業務の流れを、「契約書レビュー」「契約書管理」「契約書情報活用」に区分し、各ステージの契約業務を効率化できる。紙と電子契約どちらも一括管理が可能。わかりやすい操作性で条文検索や過去の契約書が可能なベストプラクティスに瞬時にアクセスできる。

●料金プラン
要問い合わせ

●URL
https://legaledge.jp/#sec-about


LawFlow
●運営会社
LawFlow株式会社(LawFlow, Inc.)

●特徴
・AIがリスクのある項目を検知し、条項の抜け落ちも瞬時にチェックする
・自社の雛形や過去のものとの変更点がハイライトされる
・契約書がレビュー済みのものと合致する点も一瞬で見分けられるようになる

LawFlowは、弁護士が開発し元裁判官が監修したAIレビューサービス。条項の抜け落ちなども瞬時にチェックするため、担当者の業務負担を軽減できる。自社の雛形ベースの審査が行えるほか、バージョン比較機能では、レビュー編集前後の契約書を紐付けして変更点を瞬時に比較対照できるので、契約書の修正変更点や締結しようとしている契約書のバージョンに間違いがないかどうかの瞬間照合が可能。

●料金プラン
【ライト】初期費用:0円/月額5,500円~
【スタンダード】初期費用0円/月額16,500円~
【エンタープライズ】初期費用0円/月額27,500円~

●URL
https://www.lawflow.jp/

LeCHECK
●運営会社
株式会社リセ
●特徴
・クラウドAIで、和文契約書・英文契約書チェックを瞬時に行う
・契約書ファイルを安全に保管する

LeCHECKは20年に渡る代表弁護士のノウハウと、各分野を専門とする弁護士による高品質なAIレビューを実現するサービス。英文契約書では、英語をネイティブとする各分野の専門チームが監修を実施。国際取引特有の「リスク洗い出し」と「抜け漏れチェック」で貴社の立場に応じて、欠落条項、要注意条項等を検知できる。

また、多くの中小企業様が導入しやすいよう「低価格」でサービスを提供しているのも特徴。

●料金プラン
【和文】月額20,000円
【英文(和文含む】月額30,000円
※無料トライアルあり

●URL
https://lisse-law.com/

インテリジェント契約チェッカー
●運営会社
NTTアドバンステクノロジー株式会社

●特徴
・契約書のチェック箇所をAIが瞬時にピックアップ
・受け取った契約書の記述内容が自社の契約ポリシーを満たしているかを判定する「ポリシーチェック機能」
・契約書チェックのポイントを明示する「サポート情報機能」
・編集前後の契約書を並べて表示し変更箇所を洗い出す「差分チェック機能」

インテリジェント契約チェッカーは、法務部門や現場担当者の現場業務を支援するレビューサービス。契約書をアップロードすると、必要条件の有無や注意すべき条項などのチェック項目を瞬時に示す。リスク判定基準や独自チェック観点などを表示させることができ、受注契約と発注契約の相対応する条項を見比べてレビューできる。

●料金プラン
要問い合わせ

●URL
https://www.ntt-at.co.jp/product/ai-document/

AI契約書レビュー支援サービスの選定ポイント

AI契約書レビュー支援サービスを選ぶ際のポイントを紹介しよう。

対応している契約書の種類
企業が取り扱う契約書にはさまざまな種類が存在するが、サービスによって対応している契約書の種類は異なる。そのため、自社で扱っている契約書に対応しているかは、重要な確認ポイントとなる。サービス選定前に、どのような契約書を取り扱っているのかを洗い出しておこう。

また、一般的に流通している契約書ではなく、自社のルールや過去のデータを基準にしたい場合は、自社基準レビュー機能や、比較機能が必須となる。

契約書の形式への対応
どのような形式の契約書に対応しているのかも事前に確認しよう。WordやPDFなどのデータになっているものは、ほとんどのサービスで対応しているが、紙媒体の契約書に対応できるものは限られている。紙の契約書の取扱が多い場合は、書かれた内容を自動で読み取れる「OCR機能」を搭載しているサービスを選ぶとよいだろう。紙の契約書を写真に撮ってアップロードするだけで、それ以降はドキュメントファイルとして編集可能になる。

多言語への対応
契約書レビューサービスは、日本語にしか対応していないものもある。国外の企業と取引がある場合、最低でも英語と日本語でチェックが行えるサービスを選ぶことが大切だ。英語や日本語だけでなく多言語対応しているサービスもあるが、料金プランが安いものだと対応言語を限定している場合があるため注意したい。

サポート体制
システムの導入当初や、レビュー結果を自社で判断する自信がない場合などを踏まえると、サポート体制が整ったサービスを選ぶことが大切だ。導入時はもちろん、運用開始後の相談を電話やメール、チャットなどで気軽にできるかを確認しておこう。

レビューの内容を充実させたい場合、弁護士によるカスタムサポートが受けられるサービスを選ぶとよいだろう。

AI契約書レビュー支援サービスの活用メリット・デメリット

AIレビュー支援サービスを活用するメリットとデメリットをみていこう。

メリット
AI契約書レビュー支援サービスを利用すると、以下のようなメリットが得られる。

・自社にレビューのナレッジやノウハウの蓄積
・契約書の内容チェックの負担軽減や属人化解消
・契約締結までの時間・コストの削減

契約書にまつわる社内ルールや過去に作成した契約書の雛形をアップロードしておけば、情報共有が簡単に行なえ、自社にナレッジとして蓄積できる。また、従来は人の手で時間をかけて行っていたリーガルチェック業務の負担軽減や効率化とともに、属人化解消も期待できるだろう。サービスを利用すると契約の締結までの時間が短縮でき、コスト削減や機会損失を防げるといったメリットもある。

デメリット
AI契約書レビューサービスを利用すると、以下のようなデメリットがある。

・レビューが対応できない契約書もある
・状況・背景を踏まえることはできない

AIによるレビューには限界があり、特殊な契約書や絶対数の少ない契約書など、その内容によってはサービスが対応できない場合もある。また、提示されている契約書の内容に沿って行うチェックは精度が高いものの、契約の背景や企業同士のパワーバランスなどの状況を踏まえた判断は困難だ。これらの場合は、法務部門や専門家に依頼して人がチェックを行うことも必要だろう。

まとめ

AI契約書レビューサービスは、契約書の内容などに不利な項目や不足している項目などがないかをチェックするサービスのこと。ツールを導入することで、契約時のリスクを回避でき、契約書の編集作業や作成も容易に行なえるため、担当者の作業の効率化や人材コストの削減が期待できるだろう。自社にあったAIレビュー支援サービスの導入を検討してみてはいかがだろうか。