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2021年以降、新卒採用は更に厳しく。地方学生との接点作りを効率的に採用を行う新機能とは?

2019.09.19

 株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区)が運営する、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」は、「オンラインOB/OG訪問」ができる機能の提供を、2019年9月12日に開始した。

 オンラインにすることで、移動にかかる時間や費用の負担を減らし、企業と学生の効率的なOB/OG訪問を支援するようだ。

■人口減少によって予見される「新卒採用の2021年問題」

 22歳の人口は2020年(124.4万人)から2030年(110.9万人)にかけて約10%以上減少すると予測されている。これに伴い、2021年以降の新卒採用がさらに難しくなる「新卒採用の2021年問題」が懸念され始めている。

 企業にとっては新卒採用対象者の減少にどのように対応するかが深刻な課題となっており、これまで首都圏の学生を中心に採用していた企業において、首都圏以外の学生(以下、地方の学生)や海外留学中の学生と多くの接点を持ちたいというニーズが高まっている。

 一方で、地方の学生が首都圏のOB/OGを訪問する場合、移動時間や費用の負担が大きいという現状がある。

 そこでビズリーチ・キャンパスでは、これまで対面が主流だったOB/OG訪問をオンライン化し、企業と学生の情報交換を通じた採用活動の生産性向上と、学生間の情報格差解消を目指す。

■「オンラインOB/OG訪問」機能による企業側のメリット

1. これまで出会えなかった学生に出会える
 地方の学生や海外留学中の学生が首都圏のOB/OGを訪問しようとするとき、大きなハードルとなるのが物理的な距離だ。また企業がこうした学生に出会う機会を創出するのも簡単なことではない。本機能は、企業に対して、物理的な距離によって出会う機会自体が少なかった地方や海外留学中の優秀な学生との接点を創出する。

2. 社員がOB/OG訪問を効率的に実施できる
 対面でのOB/OG訪問では、移動時間も含めて社員がまとまった時間を確保しなければならず、また面談場所を確保するといった手間もかかる。オンライン化によりこれらの負担を軽減し、社員が効率的にOB/OG訪問を受けられるようサポートする。

■「オンラインOB/OG訪問」機能による学生側のメリット

1. これまで出会えなかった企業に出会える
 地方の学生や海外留学中の学生が、対面で首都圏の企業にOB/OG訪問をしようと思うと、交通費や宿泊費などが必要だった。本機能により、地方の学生や海外留学中の学生も、高額な費用を負担することなく、これまで出会えなかった企業にOB/OG訪問することが可能になる。

2. 場所や時間に縛られずにOB/OG訪問ができる
 オンラインOB/OG訪問は移動時間が必要ないため、すき間時間を活用して、効率的にOB/OG訪問ができる。授業の合間や自宅など、学生が日常生活のなかでさまざまな社会人と出会う機会を創出する。

■「オンラインOB/OG訪問」機能の利用方法

■「オンラインOB/OG訪問」機能の利用方法

 これまで対面のOB/OG訪問ができない場合は、外部のビデオ通話サービスを立ち上げ、お互いのIDなどを伝える必要があったが、「オンラインOB/OG訪問」機能を使えば、OB/OG訪問の依頼からオンライン訪問まで、ビズリーチ・キャンパスのサービス上で完結できつる。
※海外の一部地域は利用できない場合がある。

学生
1. OB/OGのプロフィールページで、「オンラインOB/OG訪問」を受け付けているかを確認。
・対面およびオンラインOB/OG訪問 いずれも可能 :表示なし
・オンラインOB/OG訪問のみ可能:「ビデオ通話のみ」と表示
・対面のみ可能:「オフラインのみ」と表示

2. 話を聞きたいOB/OGのプロフィールページの「話を聞きたい」ボタンを押す。

3. 2に対してOB/OGが承認するとマッチングが成立。個別メッセージで「オンラインOB/OG訪問」希望の旨を伝え、日程調整を行った後に実施。

※OB/OG訪問の依頼やビデオ通話の発信ができるのは学生のみ。
※利用規約に違反していると思われるOB/OGは、ビズリーチ・キャンパスのサービス上で運営事務局へ通報できる。

OB/OG
1. OB/OG訪問の受け付け方は、プロフィール画面で設定可能。

2. 学生からの訪問依頼があれば対応。

■「オンラインOB/OG訪問」機能の利用料金

学生、OB/OGは無料となる。

※ダウンロードやご利用時にかかるパケット通信料は利用者自身の負担。

※法人契約の場合は、ビズリーチ・キャンパスのサービス利用料が発生する。

■ 「オンラインOB/OG訪問」利用企業コメント

【株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)】

 NTTデータは、優秀で多様な人材を採用するためにHRテックの活用を強化している。その中の1つとして、OB/OG訪問の促進に向けて「ビズリーチ・キャンパス」を2019年2月より導入した。現在、AI人財含む社員約1,000名が登録の上、OB/OG訪問を受け付けているが、多くの登録社員が首都圏で勤務しているため、OB/OG訪問のために地方の大学に出向くことが難しいという課題があった。

 本機能の活用により、学生と社員双方の負担を減らし、これまで十分に出会えなかった地方学生や留学生との接点最大化を期待している。

■まとめ

 2021年以降、新卒採用は更に厳しくなっていくと予想される。

 今回紹介したサービスでは、従来のOB/OG訪問の課題であった、学生と社員双方の交通費や宿泊費の負担を減らし、これまで出会えなかった地方学生や留学生などとの接点作りを効率的に行うことができるようだ。

 新卒採用に課題がある企業は、導入を検討してみてはどうだろうか。

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