育児短時間勤務の対象を小学校3年生までに【小野建株式会社】
鉄鋼・建築資材の販売・流通を行う小野建株式会社は、2023年5月に育児短時間勤務制度が利用できる子どもの養育期間を従来の未就学児から小学校3年生までに拡充。それに伴い、今回の施策に関する社員の満足度調査及び、育児に関する社員の意識調査を実施した。
拡充された制度に賛成か反対か
全社員を対象に拡充された制度に賛成か反対か調査を行ったところ、96%が賛成と回答した。この結果から、本制度の拡充に関して社員の理解を得られていることがわかった。
年代別制度を利用したい割合
10代から30代では実際に制度を利用したい社員(対象の子がいない場合は、いる場合を想定)が50%を超えていた。 以上の結果から、若手層を中心に子育てに対しての意識が高まっていることがわかった。
制度を利用したいか利用したくないか
子のいる女性を対象に制度を利用したいか調査した結果、約70%が利用したいと回答した。子のいる男性では、約70%が利用したくないと回答し、女性と対照的な結果となった。
以上の結果から、子育てに対する意識が女性よりも男性が大幅に低いことがわかった。そのため同社では、育児短時間勤務の制度周知と男性への子育て意識改善への取り組みを行っていくこととした。
制度利用されている方へのインタビュー
■実際に育児短時間勤務を利用されてどのように感じていますか。
「子どもとの時間を少しでもとりたい、夕方、家事に追われてイライラしたくないと考え時短勤務を利用させてもらいました。実際に時短を利用させてもらって、イヤイヤ期の子どもの相手をする時間もとれて、仕事をしながらの子育てですが、時間に余裕があるので、心にも少し余裕を持てていると思います。」
■今回育児短時間勤務が小学校3年生まで拡充されたことを受けてどう思われましたか。
「今は、小学校3年生まで利用させていただきたいと思っています。小学生になると登校時間が保育園に送るより遅くなり、低学年の子どもを「いってらっしゃい」とお見送りができないのは嫌なので、仕事を辞めるかパートにしてもらうか、なんとなく考えていました。今回育児短時間勤務が小学校3年生まで拡充されたことにより、この不安は解消されました。」
(管理統括本部 和田氏)
会社概要
会社名:小野建株式会社
設立:昭和24年8月11日(1949年8月11日)
本社所在地:北九州市小倉北区西港町12番地1
資本金:5,462,631,433円
従業員数:720名(連結834名)
主な事業内容:鋼材の販売・加工ならびに輸出入業、 金物・土木建築材料の販売、土木建築工事請負業、 不動産の売買、賃貸業等
まとめ
子育てと仕事の両立がしやすい環境を作ることは欠かせない。制度を整備するだけでなく、制度の利用を促進する取り組みが重要だ。














