「仕事満足度ランキング2023」DX推進を担う「データサイエンティスト」が総合1位に
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美祐介)は、「仕事満足度ランキング2023」を発表。現在就いている職種について「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の5つの指標別に満足度を調査した。
総合平均点は59.8点
2023年の仕事満足度ランキング総合の平均点は、2022年から0.4ポイント下がり、59.8点となった。点数目安の「普通」(40~59点)に当てはまり、前回の「やや満足」(60~79点)からワンランク下がる結果となっている。
満足度が最も高かった指標は「労働時間」最も満足度が低かったのは「給与・待遇」で、2013年の調査開始時から「労働時間」のスコアは高く「給与・待遇」が低い傾向は続いている。
特に減少幅が大きかった指標は「労働時間」「職場環境」となった。一方で、これらの満足度が高いビジネスパーソンのコメントでは「裁量範囲の広さ」「リモートワーク・フレックス制度など働く場所・時間の自由度」についてよく言及されている。労働時間やはたらき方の自由さが労働者の満足度の高さにつながっているようだ。
総合1位は「データサイエンティスト」で69.3点
「データサイエンティスト」は、主にビッグデータを解析することで、経営に役立つ情報を抽出し、ヒントや気づきになる新しい事象を発見する仕事である。「職場環境」1位「労働時間」6位にランクインし、ともに70点を超えた。さらに「仕事内容」も7位で69.4点と高く評価されている。
2位の「財務」は「給与・待遇」1位「仕事内容」2位「労働時間」と「職場環境」で4位と、各指標で軒並み上位にランクイン。
3位の「ITコンサルタント(アプリ)」は「給与・待遇」で4位にランクイン。「仕事内容」「労働時間」「職場環境」では10位に届かなかったものの、いずれも68点台と総じて平均点が高かったことから、総合3位となった。
「IT/通信系エンジニア」と「企画/管理」から5職種が総合トップ20にランクイン
職種分類でみると、上位20位までのうち、最も多かったのは「IT/通信系エンジニア」と「企画/管理」でともに5職種が、次いで「建築/土木系エンジニア」で4職種がランクインした。
これらの職種に共通して見られたのが、自由なはたらき方・はたらく場所が選べることを満足ポイントに挙げるコメントであった。また、専門職としての知識・経験を活かし、裁量を持ってはたらけることが満足度につながっているという意見も目立つ。
調査概要
対象者:22歳~59歳の男女
雇用形態:正社員
調査手法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
調査期間:2023年8月23日~9月1日
有効回答数:15000件
※ウエイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
まとめ
doda編集長の加々美氏は解説で「はたらく人々が、それぞれの“仕事の満足”へつながる要素を再確認することこそが、個々が望む「はたらく」の実現につながるのではないでしょうか」と述べている。働き方や価値観の多様化が進む中で従業員が何を求めているかを改めて把握していくことが肝要となりそうだ。オフィスのミカタでは従業員満足度(ES)調査ツールの比較紹介を行っている。こちらも併せて参考にしていただきたい。
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