掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

生成AIを業務で使用しているミドルは約2割|ミドル世代1400人に聞いた「生成AIの活用」実態調査

2024.01.19

エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)は、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「生成AIの活用」についてアンケートを行い、1434名から回答を得たことを発表した。

約2割が生成AIを業務で「使用している」職種別の使用率1位は「マーケティング系」

約2割が生成AIを業務で「使用している」職種別の使用率1位は「マーケティング系」

本調査結果によれば、18%が自身の業務で生成AIを「使用している」と回答している。職種別での使用率上位は「マーケティング・販促企画・商品開発系(47%)」「コンサルタント系(46%)」となった。年収別では「使用している」と回答した「1000万円以上」の方は29%「1000万円未満」の方は17%と、12ポイントの差が見られる。

また、生成AIを業務で「使用している」「使用を検討している」と回答した方を対象とした、どの用途で使用(または検討)しているかとの設問では「ドキュメント要約・議事録作成・文字起こし(54%)」「挨拶文・返信文などメール作成(46%)」が上位に。使用している生成AIは「ChatGPT」が83%で最多となった。

生成AIを使うメリットと懸念点

生成AIを使うメリットと懸念点

本調査結果では、生成AIを使うメリットの上位は「生産性の向上(74%)」「労働時間の削減(71%)」となっている。一方、生成AI使用上の懸念点としては「誤情報の発信(60%)」「真偽の確認に手間がかかる(53%)」「機密情報の漏洩(49%)」「著作権・商標等の侵害(47%)」が上位に挙げられた。

また、生成AIを「使用していない(使う予定もない)」とする理由については「自身の業務において必要性を感じない(43%)」「使い方がわからない(34%)」「情報が正確か不安(25%)」が上位に並んでいる。

約3割が生成AIによる仕事への影響「不安」職種により大きな差

約3割が生成AIによる仕事への影響「不安」職種により大きな差

さらに本調査では、生成AIの進化によって、今後職を失うことや、会社・業界へ及ぼされる影響などに対して不安があるかを尋ねている。その結果「不安がある」と回答したのは27%。職種別で見ると「クリエイティブ系」は56%が不安視している一方で「コンサルタント系」は60%が「不安はない」と回答しており、職種別で大きく差が出た。年収別では、年収1000万円以上の方のほうが「不安はない」と回答した方が多いことが明らかになった(1000万円未満:34%、1000万円以上:49%)。

また、今後の生成AIの利用については、77%が「使っていきたい」(積極的に使っていきたい:15%、必要に応じて使っていきたい:62%)と回答している。

調査概要

調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『ミドルの転職』を利用する35歳以上のユーザー
調査期間:2023年9月11日~2023年11月9日
有効回答数:1434名

まとめ

本調査では正確性やセキュリティ面での懸念点も挙げられているが、7割以上がメリットとして「生産性の向上」を挙げている。2023年11月には、マイクロソフトが生成AIサービスの活用によって68%が「仕事の質が向上した」とする調査結果を公開した。こうした調査結果も参考にしながら、改めて社内で今後の活用方法等について検討してみてはいかがだろうか。

関連記事:マイクロソフト、生成AIが働き方をどのように変えるのかレポートを発表|68%が仕事の質が向上したと回答 - オフィスのミカタ