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26年卒の就活実態調査、成長よりも働きやすさを重視? ワンキャリア調査

2024.07.01

就活サイト「ONE CAREER」を運営する株式会社ワンキャリア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 執行役員CEO:宮下尚之)は、2026年卒の学生向けに就活に関する調査を実施。情報収集の開始時期や志望企業を決める軸について、学生らの意向を明らかにした。調査結果の概要についてお伝えする。

調査概要

調査名:【26卒】就職活動に関するアンケート
調査期間:2024年5月31日〜6月5日
調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
調査対象:2026年卒の大学生
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:586
出典元:【調査レポート】26卒夏インターンシップ直前レポート|給与・成長よりも「働きやすさ」を重視する傾向(株式会社ワンキャリア)

就活情報の収集「4月までに開始」が8割以上 早期の内定獲得を希望する声

就活情報の収集「4月までに開始」が8割以上 早期の内定獲得を希望する声

本調査では「就職活動の情報収集(インターン募集情報・自己分析など)の開始時期について「2024年3月以前」と回答する学生が42.9%で最も多く、次いで「2024年4月」が40.1%で続いており「3年生の4月までに開始」している学生が8割以上であることがわかった。同社によると、昨年2025年卒向けに行った調査では「2023年4月(20.7%)」「2023年3月以前(2.7%)」と、同時期の回答は約2割だったという。情報収集の早期化が見受けられた。

また「就活をいつごろまでに終了したいですか」という質問に対しては、「2025年1月~3月(3年生)」が31.6%で最多となり、次いで「2025年4月(4年生)」が22.4%で続く。就活開始時期の早期化と共に、早期終了を望む声が高まっているようだ。

志望職種を決める軸は?福利厚生の充実度から日系大手企業が人気

志望職種を決める軸は?福利厚生の充実度から日系大手企業が人気

続いて「志望職種を決める際に重視すること」に関する質問では「興味がわく仕事内容・興味がある課題を解決していること(40.8%)」「自分の能力・専門知識を活かせること(28.2%)」「将来性・成長性があること(15.2%)」「平均年収が高い職種(9.9%)」という結果に。年収よりも「自身の志向性や専門性に合った仕事を選びたい」というニーズが高い様子がうかがえる。

また「受けている/受けようとしている企業群のなかで最も志望度の高い企業群」については「日系大手企業」が最多の74.6%となっている。その理由としては「福利厚生が充実しているから(45.8%)」「会社やサービス・商品に知名度があるから(26.1%)」が多く挙げられた。

26卒学生の考える「ワークライフバランス」

26卒学生の考える「ワークライフバランス」

さらに「志望企業を決める際に最も重視すること」に関しては「ワークライフバランスが確保できる(16.0%)」「なりたい職種であること(10.1%)」「自分の成長(9.9%)」「企業内の雰囲気の良さ(9.9%)」となっている。

また「ワークライフバランス」を表すものとして最も近いものについて「上長・同僚がワークライフバランスを尊重し、働き方に理解を示しているかどうか」が最多の42.6%に上り、制度の充実よりも「実際のところ周囲の理解があるか」「カルチャーとして浸透しているか」を見極めたい学生の考えがうかがえた。

まとめ

同社によれば、ここ数年はキャリア上昇志向の傾向が強かったというが、26卒学生においてはワークライフバランスを重視する傾向が見受けられた。同社はこの結果について 「就活の早期化が「全体」に広がり、上昇志向を持つ学生の割合が相対的に減ったことが背景にある」と推察している。

調査の結果からは、ワークライフバランスについて、制度の充実度よりも理解度を求める傾向があることもわかっている。採用活動において自社にどのような制度があり、どのように活用されているかを伝えていくことが重要となりそうだ。参考にしていただきたい。