半数以上が伝えていない「本当の退職理由」第1位は「人間関係が悪い」 エン・ジャパン調査
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)は、運営する社員・バイト求人サイト「エンゲージ」上で「本当の退職理由」についてアンケートを実施した。ここでは調査結果の概要をお伝えする。
調査概要
◆調査方法:インターネットによるアンケート
◆調査対象:『エンゲージ』を利用するユーザー
◆調査期間:2024年5月18日~7月12日
◆有効回答数:5168名
出典元:「本当の退職理由」調査(2024) 退職時、本当の退職理由を伝えなかった方は半数以上。 本当の退職理由トップは「人間関係」。 退職代行サービスの利用経験は3%に留まる。(エン・ジャパン株式会社)
「本当の退職理由」半数以上が伝えていない 理由は「理解してもらえないから」
今回の調査によれば「退職時に、会社に伝えなかった”本当の退職理由”はありますか?」との質問に、54%が「はい」と回答。伝えなかった理由のトップは「話しても理解してもらえないと思ったから(46%)」であったことも報告された(複数回答)。
会社に伝えた退職理由は「別の職種にチャレンジしたい(22%)」が最多に。一方で、会社には伝えなかった本当の退職理由としては「人間関係が悪い(46%)」がトップに挙げられている。
会社に伝えた退職理由の1位であった「別の職種にチャレンジしたい」は、本当の退職理由では第9位(6%)にランクイン。2位の「家庭の事情(21%)」は、本当の退職理由では第12位(3%)と、伝えた理由と実際の理由には差異が見られた。
また本調査では、退職代行サービスの認知度についても調査している。「退職代行サービスを知っていますか?」との質問には、74%が「はい」と回答。さらに、今後の利用については「使ったことがあり、今後も使いたい(1%)」「使ったことがあるが、今後使いたいと思わない(2%)」「使ったことは無いが、今後使ってみたい(22%)」「使ったことが無く、今後も使ってみたいと思わない(75%)」と、約2割が利用意向を示していることがわかった。
まとめ
退職時、会社に本当の理由を伝える人は半数に満たないことが明らかになった。会社に伝えた理由と本当の理由には差異があることも判明している。
人材不足は深刻化し、採用難度も上昇。離職防止に向けた取り組みの重要度が高まるなかで、人事担当者としては退職の決め手となる「本当の理由」は気になるところだ。また、会社に本当の退職理由が話せない環境にあるということは、普段から相談しにくい環境にあるとも考えられる。
実際に、会社に本当の退職理由を伝えなかった理由の1位には「話しても理解してもらえないと思ったから」が挙げられている。現状への不満や不安を安心して相談できる場があれば、退職に至る前にフォローできる可能性もあり、時にはツールや社外サービスの活用を検討してみてもいいかもしれない。従業員が安心して働き続けられる企業としていくために、改めて社内の体制について見直してみてはいかがだろうか。