若手社員が上司・先輩に気を使ってもらいたくないこと1位は「ミスや間違いの指摘」 ジェイック調査
教育研修事業や就職支援事業を展開する株式会社ジェイックが、同社の就職支援サービスを利用して正社員就職した18歳~35歳の人を対象に、「上司・先輩に気を使ってもらいたくないこと」に関するアンケート調査を実施。同社の発表をもとに、若手社員の意識がうかがえる調査結果をお伝えする。
調査概要
◆調査名称:「上司・先輩に気を使ってもらいたくないこと」についてのアンケート調査
◆調査対象:同社の就職支援サービスを利用して就職・入社した20~36歳の方
◆調査機関:同社調査
◆調査方法:Webアンケート
◆調査期間:2024年3月29日~7月3日
◆回答者数:138名
◆出典元: 【調査】若手正社員に「上司・先輩に気を使ってもらいたくないこと」を調査(株式会社ジェイック)
「伝え方」しだい!? 部下のモチベーションを高める指摘・指導
「仕事の中で、上司・先輩に気を使ってもらいたくないこととして当てはまるものをすべて選択してください」との質問において、上位の回答は「ミスや間違いの指摘(73.2%)」「上司・先輩目線での成長のための指導(69.6%)」「裁量のある仕事を任せること(43.5%)」「難易度の高い仕事を任せること(26.8%)」「時間外業務の指示(15.2%)」となっている。「当てはまるものはない(10.9%)」は1割程度にとどまった。
また、自由回答では「特にない」の回答も多かった一方で、「納期の近い業務も、気を使わずに頼んでもらいたい」「確認不足などによるミスは、後学のために指摘してほしい」「先輩が代休、有休を考えているときは気を使わずに休んでほしい」などの声が寄せられたという。
今回の調査結果について、同社取締役 教育事業部長 近藤浩充氏は「上司は、指摘をすることで部下がモチベーションを高めるような伝え方を身に着ける必要があります。指摘することと部下のモチベーションを高めることは一見、相反するものと捉えられがちなので、これを上手く行うために、伝え方のリスキリングを図る機会を設けることをお勧めします」とコメントしている。
まとめ
同社が2024年度の新入社員を対象に行ったアンケート(※)では「上司に期待する教え方、関わり方」の1位に「ダメなことをきっちり指摘してほしい」が挙げられており、今回の結果についても近藤氏は「業務への前向きな姿勢や成長意欲が見受けられた」と分析している。
とは言え、指摘や指導において「伝え方」を間違えれば、若手社員の成長意欲を喪失させてしまう可能性も十分に考えられる。上司・先輩社員は、若手の成長意欲を理解し、信頼関係の構築にもつながるような指摘・指導方法とは何か、常に考えながら行っていく必要があるだろう。
※出典元:2024年入社 新入社員|特徴と育成ポイントを徹底解説! Vol.2(株式会社ジェイック)