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上司が怖いことを理由に7割超が退職を意識 R&G調査

2024.08.05

株式会社 R&G(所在地:埼玉県さいたま市、代表:吉田忠義)が、社会人の男女500人を対象とした「怖い上司に関する意識調査」を実施。上司が怖いと感じるのはどんなときか、また、その頻度や対処法は? 同社の発表をもとに調査結果の概要をお伝えする。

調査概要

◆調査対象:社会人
◆調査期間:2024年5月31日~6月9日
◆調査機関:株式会社R&G調査
◆調査方法:インターネットによる任意回答
◆有効回答数:500人(女性303人/男性197人)
◆回答者の年代:10代 0.2%/20代 22.0%/30代 39.8%/40代 26.6%/50代以上 11.4%
◆出典・引用元:株式会社R&G

上司が怖いと感じるトップは「口調・話し方が怖いとき」

上司が怖いと感じるトップは「口調・話し方が怖いとき」

本調査では、どんなときに上司が怖いと感じるかを質問。上位3つの回答は「口調・話し方が怖い(130人)」「イライラを隠さない(99人)」「ミスを追及される(84人)となっている。上司のネガティブな感情が声や態度に出ているときに、部下が怖いと感じやすい傾向にあることがうかがえる。

一方、上司が怖いと感じる頻度は、「週1回未満」が26.4%で最多。次いで「特定の状況のみ(23.4%)」「ほぼ毎日(22.2%)」が続いた。

7割超が上司が怖いことを理由に退職考えたことがある

7割超が上司が怖いことを理由に退職考えたことがある

今回の調査では「上司が怖いことで退職を考えたことがあるか」も質問。その結果「よくある(26.2%)」「たまにある(46.5%)」を合わせると7割以上という結果に。また同じ質問に対する答えを、頻度で「ほぼ毎日上司が怖いと感じる」と回答した111人に絞ると、「よくある(56.8%)」と「たまにある(37.8%)」の合計が9割を超え、全体と比較して高い割合が示された。

では上司を怖いと感じたとき、どのように対処しているのだろうか。「上司が怖いときの対処法」を複数回答でたずねると、「できるだけ関わらない(265人)」「他の人に相談(83人)」「聞き流して考えすぎない(61人)」「反論せず謝罪する(46人)」「ミスしないよう注意する(22人)」が上位にランクインした。

「転職・退職を考える」は13人だったが、前出の回答と合わせて考えると、上司が怖いと感じても、“自衛”したりやり過ごしたりしていく中で、退職が思い浮かぶのかもしれない。

まとめ

部下を成長させるためには、ときに厳しい叱責も必要と考える上司もいるだろう。しかし言葉選びや声のトーン、叱る頻度などにはくれぐれも注意したいところ。ネガティブな感情をそのまま声や態度に出し、きつい言葉を並べ立てれば、部下にとって大きなストレスとなりかねない。ましてやそれが連日ともなれば、退職を意識するのも止むを得ないだろう。上司の立場にある従業員には、ハラスメントやコミュニケーションに関する研修を積極的に行っていくことも検討してもよいだろう。

また、社内での相談体制を整えて周知しておくことも重要だ。上司から度を超えた叱責を受けた際や、上司の態度に悩んだ時に、安心して相談できる場所があれば、離職を防ぐことができるかもしれない。相談窓口の設置や利用方法の周知ができているか、再確認するきっかけとしていただきたい。